マレーシア航空機はなぜ消えた

著者 :
  • 講談社 (2014年7月8日発売)
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感想 : 13
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マレーシア航空370便墜落事故について知りたくて読書。

著者は元JALの機長であり、航空機事故を検証してきたエキスパート。

この370便が消息不明になる1週間前にマレーシア航空に乗ったのでよく覚えている。

本書は、航空機の構造、これまでの航空機事故の原因、事故後どう変わったかなど分かりやすく説明している。

その上で事故当時に話題になった様々な説について著者の見解を述べている。

後半はマレーシアという国の歴史や政治、国内事情について言及し、結論は、機長による犯行だったのではないかと匂わせている。実はそれが権力闘争に関わる部分なので国家ぐるみで隠蔽している。だから、事件の真相は永遠に明らかにならないだろうとしている。最後の真相が明らかにならない点は現実になっている。

著者はマレーシア政府に強い疑念と不信感を持っているようだ。読み進めていくと、2017年2月の金正男氏殺害事件でのマレーシア政府や警察の発表や対応。そして、不可解な手打ちで事件をウヤムヤにしたのは、マレーシア航空370便墜落事故とまったく同じなのではないかと思ってしまった。

もっと早くこの事件に着目して経緯を追っておけば、金正男氏殺害事件後のマレーシア当局の発表に不要に振り回されずにすんだかもしれない。

本書を読んで、マレー人と華人、さらにマレー人の中での権力闘争の歴史、現状などマレーシアの国内事情をもっと勉強する必要があると痛感。

日本人は、マレーシアを過大評価しすぎて現実のマレーシアが見えていないのかもしれない。いい機会なので、今後へ備えてマレーシアの歴史や国内事情についてもっと学ぼうと思う。

読書時間:約1時間10分

本書は知人からいただいたものです。有り難うございます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年12月27日
読了日 : 2017年12月27日
本棚登録日 : 2017年12月27日

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