擬態うつ病 (宝島社新書 147)

著者 :
  • 宝島社 (2001年12月1日発売)
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本棚登録 : 73
感想 : 12
5

擬態うつ病について知りたくて読書。

2001年と少し古い本であるが、勉強させてもらった。擬態うつ病は著者が作った造語らしい。うつ病だと思い込んでいる人、勘違いしている人、悪用している人だと思われる。うつ病と擬態うつ病の違い、治療について専門的な説明は、分かりやすいと思う。

現在はそれに新型うつと呼ばれるものが増えている。本書の定義の擬態うつ病に近いと思われる。精神の未熟さ、正常ではない方向へ進んだ自己愛の暴走(ストーカーやナルシストへ変化する可能性を秘める)など。

新型うつも基本的に薬物療法の効果はないと思う。専門のカウンセラーと自己分析、自分と対峙させて、今のままではいけないと本人から変わりたいと認識させないいけないから途方もない時間がかかると思う。

本当のうつ病、自称うつも含めた擬態うつ病、そして新型うつも専門家による初期判断が重要だと思うが、まだまだそのへんの脆弱さを感じる。

本書にも食改されているが、病気になる本人より周りが迷惑することも多いと思う。私はその点に関心がある。うつ病であればしっかりと治療すればいい。だが、その他の擬態うつ病の場合は、厄介だ。周りの人が受ける迷惑やストレスをどうすれば軽減でできるのかを今後は学んでいきたいと思う。

本書はロサンゼルスのブックオフで購入しています。

読書時間:約30分

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理
感想投稿日 : 2012年9月2日
読了日 : 2012年9月2日
本棚登録日 : 2012年9月1日

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