ヒルズ黙示録・最終章 (朝日新書 13)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2006年11月1日発売)
3.40
  • (6)
  • (18)
  • (28)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 152
感想 : 22
4

約10年前に起きた堀江貴文氏率いるライブドアを中心とするヒルズでの騒動の裏側を書いた一冊。

強制捜査前までライブドアが企てていたソニー強奪計画、昨年も黒田電気への投資などで話題となった村上世彰氏のアクティビストに潜む裏の顔、阪急阪神の統合の裏側、村上ファンドを吊し上げるべく粉飾に及んだ検察の闇、今でもメディアに出演する堀江氏のライフドアでの立ち位置、堀江氏の参謀として手腕を発揮した宮内氏の変貌と前作も読んだのですが、今回も事件の裏で行われていた真実に何度も驚かされました。

実際ヒルズ族と言われたIT長者が社会の中で球界やメディアに殴り込みをかけた一大騒動の顛末、そしてそこから見えてくる息を呑む人間ドラマは小説よりも奇なりと感じさせられた一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 業界論
感想投稿日 : 2016年3月7日
読了日 : 2016年3月7日
本棚登録日 : 2016年3月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする