黄金の旅路 人智を超えた馬・ステイゴールドの物語

著者 :
  • 講談社 (2014年5月20日発売)
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本棚登録 : 51
感想 : 7
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2月に急逝したステイゴールドの自身の活躍と産駒の活躍を描き、2014年のJRA賞の馬事文化賞を受賞した一冊。

自身の競走成績や種牡馬導入時の経緯などを読んでいると数奇な運命のうえに今の地位が築かれたことを感じずにはいれませんでした。
また、産駒の活躍で息を吹き返した生産者や繁殖牝馬が多くいることはエリート街道を歩んでいない雑草魂の賜であることを感じました。
そして、気性の荒さは産駒にも健在でドリームジャーニーやナカヤマフェスタ、オルフェーヴルと本書に出てくる馬に共通して受け継がれているのだと感じました。

本書を読んでメジロマックイーンとサンデーサイレンスの関係やメジロ牧場からレイクヴィラファームに変わる経緯などはじめて知るエピソードもありました。
またマックイーン牝馬との相性の良さを解説した部分は新たな発見でもありました。

飽和状態にあったサンデーサイレンス種牡馬としてあまり期待されずにスタートしたなかで三冠馬を含む数々の名馬を輩出してきたそのサクセスストーリーは読んでみて改めて凄いものだと感じました。
本当に2月の急逝が惜しまれますが、オルフェーヴルをはじめとする後継馬たちがその地を紡いでいきまたターフを盛り上げてくれると共に競馬というブラッドスポーツと人と馬の絆の魅力を強く感じさせてくれる一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 名馬物語
感想投稿日 : 2015年3月9日
読了日 : 2015年3月9日
本棚登録日 : 2015年3月9日

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