働く力を君に

  • 講談社 (2016年1月20日発売)
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本棚登録 : 171
感想 : 20
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セブン&アイホールディングの元会長鈴木敏文氏が自身の経験から現代を生き抜くための仕事術をまとめた一冊。

氏の著書は何冊か読んだことがあり、重複してる部分はありましたが、本書でも非常に仕事において大事なことを学べました。
トーハンでの経験やセブンイレブン導入の背景、セブンプレミアムやセブン銀行の設立など、現在私たちの生活に密着している氏が生み出してきたものがどのようにしてできたのかという紆余曲折を知ることができ、非常に勉強になりました。
常に挑戦する姿勢や顧客の立場になって考えること、仮説を立て検証すること、固定観念を捨てること、ブレない視点をもつこと、本質を見抜きシンプルに物事を捉えることなど基本的なことですが、日常のなかで意識しなければならないことが多いとも感じました。
佐藤可士和氏や秋元康氏など各界の著名人との対談のエピソードから氏の考えが書かれていることも非常に説得力があり、勉強になりました。
そして、コミュニケーションの取り方についても書かれており、そちらも勉強になりました。
特に相手を動かすいい方の部分は非常に印象に残りました。

コンビニの業界で第一線を走ってきた理由が本書からわかるとともに、氏の考えの鋭さに舌を巻く場面が何度もありました。
現状に満足せず、相手の立場を考え仕事を行なっていくこと、そして常に懸命に当たり前のことを行なっていくことが生きていくうえで大事であると感じました。
氏の貴重な経験を知るとともに本書での経験を活かして飛躍していきたいと感じた一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営者哲学
感想投稿日 : 2017年11月12日
読了日 : 2017年11月12日
本棚登録日 : 2017年11月12日

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