起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡

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  • 文藝春秋 (2020年4月10日発売)
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現在USEN-NEXT HOLDINGSのCEOである宇野康秀氏が大阪有線の創業者である父を含め自身の生い立ちや事業を承継するに至った経緯や起業家としての苦悩を書いた一冊。

高度経済成長の波に乗って有線事業で一躍トップとなった大阪有線社の創業者の次男として生を受け、学生時代を経てリクルート社へ入社し前田氏、島田氏、鎌田氏の3名との出会いから人材会社のインテリジェンスを起業。
その後株式上場目前のところで実家の有線の事業の承継を打診され引き受けるものの違法使用の正常化や光ファイバー事業の頓挫、インテリジェンス買収を経てYouTubeの台頭や人材派遣業の低迷による社長追放など宇野氏の紆余曲折を本書で知ることができました。

また、父や兄との関係や思い、仕事にかける情熱など宇野氏の心のうちにあるものも本書ではインタビューとともに書かれていて刺激を受けました。
そして、宇野氏を中心として有線社の話を中心に展開される中でリクルートの江副氏やソフトバンクの孫氏やサイバーエージェントの藤田氏などのエピソードも書かれていて、新しい一面を知ることもできました。

ITバブルの寵児の1人として成功した一方で有線社での挫折や失敗など運命に翻弄されてきた半生を本書で知ることができました。
起業、承継問わず3社を上場させる手腕は並外れたものがあり、紆余曲折で得た経験が宇野氏が今後どのような歩みを辿るのか楽しみになる一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営者哲学
感想投稿日 : 2022年5月4日
読了日 : 2022年5月4日
本棚登録日 : 2022年5月4日

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