北海道にある東川町の魅力を現地の人の取材やグラビアなどで余すことなく紹介したガイドブック。
大自然と共存し、地下水を活かしたうどんやパンといった食べ物や木を使った家具など都会にはない魅力があると感じました。
グラビアが多く東川町の魅力を存分に感じることができました。
仕事と生活が一体となった暮らしが浸透しており、子どもと一緒に職場に居たりなど現代社会で問題となっていることへのハードルの低さが移住者を集めている一因ではないかと感じました。
また、現地での生産物を地産地消していることや定休日を設けないお店や営業スタイルなど妥協なきものを提供する姿勢も感じました。
写真の町として発展させようと約30年前にスタートし、今では写真甲子園が開催されたりと自治体の努力も感じました。
そのなかでも町外から株主を募る取り組みはかなり興味深いものでした。
財政難で消滅する都市がある中で他の例を見ない柔軟性がありながらも地域にあるものを活かして自治体と地域コミュニティが一体となってそれぞれのライフスタイルを叶えていく姿は21世紀型の地方創生のひとつであると感じました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会学
- 感想投稿日 : 2018年6月3日
- 読了日 : 2018年6月3日
- 本棚登録日 : 2018年6月3日
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