鈴木敏文の「統計心理学」

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レビュー : 25
著者 :
けぴょうさん マーケティング   未設定

【内容】
セブンイレブン会長兼イトーヨーカ堂社長の鈴木敏文氏の経営を分析。なぜセブンイレブンは一店舗当たりの平均日販が66万円と他大手コンビニ平均を20万円近くも引き離せるのか。鈴木氏の経営学の大きな特徴は、経営を「経営学」ではなく「統計学」と「心理学」で捉えるところにある。55の金言を収録。
<<目次>>
1.鈴木敏文はどのように意思決定しているのか
2.商売は「経済学」ではなく「心理学」で考えろ
3.半歩先を読む鈴木流「統計術」の極意を学ぶ
4.鈴木流「場のつくり方」を学ぶ
5.現場の社員たちはどのように鈴木流経営学を実践しているか

【ポイント】
・最大の競争相手は同業他社ではなく、目まぐるしく変化する顧客ニーズである。売り手市場(モノ不足の時代)だった頃は、柳の下にドジョウが2匹も3匹もいたからある人がそこでドジョウを取ったら自分もそこで取るということが通用していたが、今は柳の下にドジョウが1匹いるかどうかの時代なので、ドジョウがどこにいるのか自分で探さなければならない。今は物まねの時代ではない。自己差別化が重要である。競合他社と比較し「相対価値」の追求をするのではなく、自分たちが作りたいものを作り、売りたいものを売る「絶対価値」を追求することが重要。
・買い手市場の時代には、すべてが顧客の心理抜きには考えられなくなっている。
・ものごとは常に「客観的」に見なくてはいけない。自分の頭の中に「もう一人の自分」がいて、今の自分の思考を、もう一段上から客観的に見て判断する(=メタ認知)こと、つまり一歩下がって見る事が重要である。
・今は「多様化の時代」ではなく「画一化の時代」である。商品のライフサイクルがどんどん短くなり、次から次へと新しい商品や流行が出ては消えるから、一定のスパンで見ると多様化のように見えるだけであって、ある時点を捉えると画一化している。例)女子高生のルーズソックスや、みんなが同じブランドを持つ
・過去の経験に縛られてはいけない。“昨日の客”ではなく“明日の客”をいかに満足させるかが重要である。
・商品の売れ方について、かつては徐々に売れ始め、ピークに達してからまた徐々に売れ行きが落ちていくという“富士山型”だったが、現在は、一気に売れ始めすぐにピタッと売れなくなる“茶筒型”に変わってきている。売れ筋、死に筋をすばやく見極めることで、チャンスロス、廃棄ロスをなくす必要がある。
・データを見るときは問題意識を持たないと何の意味もない。
・「サプライサイド」ではなく「ディマンドサイド」からものごとを見ることが重要である。売り手側の都合ではなく、消費者がどうしたら一番満足するかを考えるべきだ。
・アフォーダンス(あるモノをどうやって取り扱えばいいのかメッセージを使い手に発すること)がはっきり打ち出せる商品は強い。

レビュー投稿日
2008年9月3日
本棚登録日
2008年9月3日
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