The Invention of Hugo Cabret: A Novel in Words and Pictures (Caldecott Medal Book)

著者 :
  • Scholastic Pr (2007年3月1日発売)
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感想 : 13
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映画Hugo (2011) が絵物語を原作とした作品だとは知りもせず、想像もせずにいたのだが、ご近所Museum of Moving Imageでスコセッシに関する展示が企画され、その併映イベントとして本作が上映されることを知るやほらほらと足をそこに運んでみると上映に先立ち壇上に登って情熱的に本作の裏話を語ってくれる人がいた。

その人こそが著者ブライアン・セルズニックご本人!

あっという間にその人の人柄にも惚れ、二度目の3D鑑賞を終えた後には嬉々としてその場で購入したこの原作本を片手にサイン会の列に並んでいた次第。星ひとつ増量はこのため!ときにミーハーです、ハイ。(苦笑)

ページをめくるたびに感じたのはその「香り」。全ページに渡って5mm幅ほどの「ふち」があるのも理由なのであろうが、ときにパラパラ漫画のごとく十数ページも一気にはさまれる鉛筆画がそれに拍車をかける。つまりは500ページを超える白い紙の上に乗ったインクの量がとんでもないため、その「にほひ」が漂ってくるのである。こんな経験はおそらく初。

「映画版は映画に重点がおかれているけど、原作は映画はもちろんのこと『本』自体にも重点がおかれてます。やはり僕は物書きなので。」

とはご本人の談。最後のページにもどの紙を使って、どんなタイプフェイスを使って印刷して、どんな製本の仕方をして、どこで製本して…といったことを、彼の元の絵のための画材も併せて克明に披露してくれていた。このあたりにも『本』という媒体に対する彼の愛情があふれている。

作品としてもそのインク量以上に厚みがあり、映画とは若干異なる展開も含め満足至極。こうしてまたスクリーンでの鑑賞機会をみつける度に足を運んでしまうであろうことは容易に想像される。

次は原作との差を楽しみながら。

いやはや、贅沢な話である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年3月4日
読了日 : 2017年1月1日
本棚登録日 : 2018年3月4日

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