たしか、池田先生が「構造主義科学論の冒険」でタレスさんから始めて科学の歴史を語られていたのと、ポパーさんが幼少期からギリシャ時代の哲学者について読まれていたのと、モンテーニュさんのエセーでもたくさんのギリシャ時代の哲学者の名前が出てきたのでこりゃ〜読まなきゃなぁ…と思って読んでみた。あと小田嶋隆さんがアナクシマンドロスさんやアナクシメネスさんをツイートしてらっしゃってソクラテス以前の哲学者がひっかかっていたというのもある。
どうも著者の廣川先生はタレスさんなどの科学者の源流と考えられている自然哲学者の方々も実は人間としての生き方についてもけっこう考えていたのではないかと推測されていらっしゃるようである。わたしなんかもよく解りもしないのになんで科学の本を読むのであろうかと自分で疑問に思っていたのだが、人間らしく生きる生き方を考えようとしたら、自然(宇宙)の中の人間のあり方を考えなければならず、自然(宇宙)そのものを理解する必要も出てくるのかもしれない。おもえば神話も宗教も確かに世界の始まりから説き起こされる。その世界の中での人間ということなのだろう。
ただ、肝心のソクラテス以前の哲学者さんたちの思想を体系建てて理解し記憶するということはわたしの貧弱な理解力・記憶力では無理であった。それに何しろ大昔のことで又聞き又聞きなものだからどうもホントかなぁ〜感がまとわりついていたためなんだかスッキリはしなかった…あと、原子論の創始者とされているデモクリトスさんがめちゃめちゃ道徳の教科書みたいなことを書かれたいたのがちょっとびっくりした。
Mahalo
- 感想投稿日 : 2014年6月12日
- 読了日 : 2014年6月11日
- 本棚登録日 : 2014年5月23日
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