とりかえばや物語 (ちくま文庫 な 12-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (1992年1月1日発売)
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本棚登録 : 160
感想 : 18
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今度の土曜日にカムヰヤッセンさんの「新説とりかへばや物語」というお芝居があるので予習のために読んでみた。

それに、むかし河合隼雄さんに傾倒していた頃、ちらと河合隼雄さんがとりかへばや物語に触れられるのを読んだことがあって「とりかへばや、男と女」とい本も書かれているということを知っていたのでこの機会に思い切って読んでみようと思った次第である。

はっきりいって面白い。手頃な長さで、筋が突飛でいながら巧妙に男女の心の機微を描き出している。男の浮気さや女の複雑な思いやらが簡潔かつ精妙に綴られていて、非常に趣深かった。

それにしても平安時代の宮中はまさしく身体性を覆い隠した「脳化社会」だったのだなぁ~としみじみ感慨深かった。

Mahalo

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年2月19日
読了日 : 2014年2月19日
本棚登録日 : 2014年2月17日

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