海と毒薬 (新潮文庫)

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レビュー : 793
著者 :
けいたんさん 購入本   読み終わった 

生きた人間を生きたまま殺す。

みんな死んでいく時代、病院で死なん奴は毎晩、空襲で死ぬんや。
例えそうだとしても医者がそれを言ってしまうのは…。
どうせ助からんって治療に手を抜くのはどうなん?
そんな時代だったとはいえ、苦しすぎる。

生体解剖に関わった二人の医学生が対照的。
勝呂は後悔の気持ちでいっぱい。
戸田は後悔できない自分を責め続ける。

実験台、生体解剖…考えただけで恐ろしい。人殺し。
だけど、あの時代に起きた事、誰が責める事ができようか。
戦争が人を狂わした。みんなきっと普通の人だった。

「今、戸をあけてはいってきた父親もやはり戦争中には人間の一人や二人は殺したのかもしれない。」

レビュー投稿日
2018年9月10日
読了日
2018年9月5日
本棚登録日
2018年9月5日
16
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