「妹がほしかった。ずっとずーっと妹がほしかった。だけど私がほしかったのは、いつもぐずってばかりいる妹じゃない。病気の妹じゃない。…」本当は妹が大好きなのに、こんな事を思ってしまう自分もいる。杏のどうしようもない気持ちがどくんどくん伝わってきてとても切なかった。
1歳の誕生日芽生の体重はあまり増えていなかった。でも杏は芽生には目にも数字にも見えないみんなの思いがつまっていると思った。2歳も3歳もずっとずっとその思いは増え続けていくだろう。芽生の中にあるものは目には見えないもの、数字では表せないもの。星の王子さまを思い出した。『1番大切なことは、目には見えない。』
泣くなと思っても芽生ちゃんの「おうおう」に泣かされる。芽生ちゃんは生きている、生きているよ。
「迷惑だよ」「かわいそう」「なりたくてなったわけじゃない」障害者への言葉が色々と出てきてとても考えさせられた児童書。
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- 感想投稿日 : 2016年12月19日
- 読了日 : 2016年12月18日
- 本棚登録日 : 2016年12月18日
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