こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)

著者 :
  • 医学書院 (2007年5月1日発売)
4.25
  • (53)
  • (23)
  • (22)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 636
感想 : 40
5

彼の臨床の残り香。
彼の行ったことをたどるにはもはや書かれたことばのなかにしか見いだせないのが非常に惜しまれる。
人生の中で病気をすること、生きて死んでいくこと、善く生きること、自分とはいったいなんなのか。ほんとうのことというのはいつも惹きつけてやまないもの。たくさんのひとがこれまでに生きて考え、死んでいき、そして違う人間がやっぱりおんなじことを生きて考えている。
彼から学んでいったひとたちが、またたくさんのひとたちを導き、彼の臨床の何かがそこで生き続け、あるいは消えていくのだろう。そうしてこころの何かが少しずつ変わり、どこかに進んでいく。そういう儚い人間の漸進のひとつひとつが、いったい人間をどこに連れて行くのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学・科学
感想投稿日 : 2023年2月4日
読了日 : 2023年2月4日
本棚登録日 : 2023年2月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする