桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか

著者 :
  • 幻冬舎 (2013年12月12日発売)
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著者はあの鳩山家の一員で曾祖父が鳩山一郎と言うサラブレッド。
しかし高校時代に父親が亡くなるなどあり、本人曰く順風満帆ではなかったようだ。

これを読むと、高い意識や行動力、目的意識、チャンスを逃がさない準備など「うーん、凄い!」と唸ってしまう様な事が非常にたくさん書いてある。

家柄ではなく、自分の実力で三菱商事に入社し、ハーバードでMBA、サンリオにヘッドハントされ、30台で常務になったということがよくわかった。

中でも、社内の規定集を読み込むと言う事での優位性については
自分も規定を知らず無駄な文書やネゴをしたことがあるので目から鱗だった。

また仕事上で上下関係があっても、「人には優しく接するべき」と言う考えから
なるべく「誰に対しても接し方を変えない」事を心がけていると言う箇所があったが
自分も同じように考え行動していると自負しているので非常に共感が持てた。

気に入ったフレーズ
情報量でアドバンテージがあると様々な場面で差がつく
どんな会社でも、どんなに内容が高度でも、身に着けた「型」はずっと役立つ
「訓練と実践」の循環を日々きちんと回す人と、やるべき準備を怠って目の前の仕事を片付ける事しか意識が向かない人とでは、成長の速度が全く異なる
チャンスは色々なことろに沢山落ちている。問題はそれに気づいて掴めるかどうか。
仕事では今やるべき目の前のことで手一杯になりがちですが、「いつかは絶対に実現したい」と思う仕事があるなら先々のことまで考えてから準備しておくことが必要。
「時間がある時に調べよう」は駄目。今すぐやる
何もしなければ失敗しないは大きな間違い。何もしないこと自体がすでに大きな失敗。
「がんばる事」と「仕事で結果を出す事」は本質的に違うものです。
期待しすぎず「門前払いされる事も、今後の仕事の準備の一つ」と思えばいい。
人にしがみついて何かを得る努力をする人の方が成長する。
遠慮をしていると機会はどんどん逃げてしまう。成長する機会を掴むためには図々しく人を頼る心の強さも必要
身近な人から手厳しい指摘を受けた場合反発したい気持ちをおさえて意見を冷静に聞く事が大切
タスクリストをただ潰すだけではなく、タスクの種類やレイヤなど視点を変えて整理してこそ、時間管理に役立つ
仕事をどれくらいこなせるかは「時間*能力*やり方」で決まる。仕事のやり方は変えようと思えばどんどん変える事が出来る
「出来ない」「無理だ」と思った時点で工夫や努力を放棄してしまう事が問題の本質
指示された事をそのままこなすのではなく、必ず「本来の目的」「その目的を達成するために自分が何を期待されているか」まで掘り下げて考え、その期待を超える結果を出すつもりで取り組む事が大切。
人に丸投げせず、自分の手を動かして勘所を掴もうとする姿勢
リーダーシップを発揮する上で意識するのは「言うだけではなく、自分も必ずやって見せる事」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2014年5月16日
読了日 : 2014年5月20日
本棚登録日 : 2014年5月16日

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