続・吉野弘詩集 (現代詩文庫 119)

  • 思潮社 (1994年1月1日発売)
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感想 : 6
4

二人が睦まじくいるためには
を読んで、他の詩も読みたくなり借りました。

今回は
眼・空・恋が印象に残ってます。

"見るに値するものがあったから眼ができたのだと
美しいものは 眼の愛に射られて
より美しくなってゆくと"

見るという動作が必要だから、ではなく
見る対象があるから、そもそも眼が作られた
という考え方が、すごく素敵な感覚。

見るという行為が
対象物をより美しいものに昇華させる

一般的に価値があるとされているものは
沢山の色々な感情含まれた眼に見られているから
美しいとか価値があるとラベリングされるのか、と、新しい解釈出来ました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年5月7日
読了日 : 2024年5月7日
本棚登録日 : 2024年5月7日

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