人物を中心に中国の歴史を俯瞰する全4巻の歴史書シリーズ。第1巻は春秋時代から始まり、戦国〜秦〜前漢〜新〜後漢の始まりまで。取り上げる登場人物群の多彩さ、権力をめぐる骨肉の争いや宦官、外戚の暗躍がわかりやすく説明されている。印象に残ったのは、春秋時代の呉の伍子胥の運命に翻弄されながらの凄絶な生き様、前漢から新を創始した王莽の深慮遠謀の偽君子から権力を手中に収めた後の無能ぶり。次から次へと変化に富む歴史は、人物像とともに物語性を帯び、楽しめる。
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- 感想投稿日 : 2018年1月1日
- 読了日 : 2018年1月1日
- 本棚登録日 : 2018年1月1日
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