残雪「暗夜」
カフカ的な不条理ワールド。
AだからBという道理が通じない世界は
さながら迷路の中をぐるぐる回らされているかのよう。
バオニン「戦争の悲しみ」
ベトナム戦争を侵略された側から描いた作品。
戦前、戦中、戦後。
言葉で“過酷”と書くだけでは到底足りない現実が
入り乱れた時系列の中で痛切な叫びとなって立ち上る。
あまりに衝撃的な体験の前後で、
我々はそのままではいられない。
それでも、生きていかなければならないし、
我々は生きていくんだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年10月12日
- 読了日 : 2015年10月12日
- 本棚登録日 : 2015年9月29日
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