論理思考の鍛え方 (講談社現代新書)

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  • 講談社 (2004年7月21日発売)
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○簡単に言えば子供にとって世界は自分中心に回っている、ということになろう。つまり、認識が社会化されていない状態にある。
○直観的着眼能力は、伸ばすことが可能である。第一にじっくりと観察することは、才能というより習慣である。第二に観察と認識・理解を結びつける時間は短縮が可能である。
○コミュニケーション能力と論理的思考力は全く別個に存在しているわけではない。
○「直観的着眼能力」直観的とはいってもその前提には研ぎ澄まされた観察力がなければならない。観察に加えて柔軟な発想、つまり物事を相対的、多面的に見る能力の複合作用を考えたい。
○本来的な意味での論理的思考能力に優れている人こそ企業が求めている人材である。
○①数的処理能力とはベクトルと力の均衡、図表の読み取り、確率、順列・組み合わせといった数学的思考能力である。②抽象化能力は具体的次元の課題を数式やグラフなど抽象的次元に置き換えて処理する能力。③言語理解能力は対比語や類似語、長文読解の能力をいう。④判断・推理能力と⑤記憶能力は」文字どおりの意味である。
○法的思考力(リーガルマインド)
1複雑な問題をなるべく客観的・論理的に分析し、法律問題になるものとなり得ないものに類型化する。
2根拠に基づいてものを考えること。法律の条文や判例など、根拠となりうるものに基づき、論理的に結論を出す。逆に言えば、みだりに根拠のないことを信じない。また、みだりに根拠のないことを言わない。
3人権を尊重し、何人に対しても平等な取り扱いに心がける。男女の差別をなくし、外国人の人権を十分に尊重する。
4本人の一方的な主張を信ぜず、相手方の主張にも耳を貸す。すなわち、双方の言い分を聞き、適正な手続きをとる。
5最終的な判断を下す場合、まず法的安定性を重んじ、そこに何らかの不都合がある場合は、具体的妥当性を重視し、訴訟で衝突しているX,Yの実質的な利益関係を利益衡量し、良識に合った結論を出す。
○職業能力に結び付くという観点から、二つの前提の能力と七つの基本的能力に着目した。すなわち「同一性を発見する力」と「相対的に見る力」を前提として、推理能力、比較能力、集合(全体と部分)能力、抽象能力、整理・要約能力、直観的着眼能力、そして因子順列能力である。
○社会人に求められる職業能力として、推理能力、比較能力、抽象能力を重要能力因子と位置付けた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 論理学
感想投稿日 : 2020年8月22日
読了日 : 2020年8月19日
本棚登録日 : 2020年8月19日

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