孤独とつながりの消費論 推し活・レトロ・古着・移住 (1037) (平凡社新書)

  • 平凡社 (2023年9月19日発売)
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感想 : 9

推し活市場は拡大傾向だが、著者曰く、宗教行動の機能的等価物という。宗教を信じるきっかけが「貧•病•争」と言われるように、推し活は、個人の自由が広がるほど孤独が増えている。
著者がシン家計調査の結果をもとに考証した結果、消費行動としてはやはり、自分で使える資金のある未婚女性、既婚男性が多く、さらに家族満足度の低い女性の推し活投資額が高い。人間関係に不満な人ほど孤独を感じやすい。
だから、既婚上流女性は低い結果となる。
しかし、お笑いに限り、上流女性が高い結果となっていたが、その根底には、孤独感が強いほど高いことの方が大きいのかも。
意外なのは孤独な男性は、美容消費が多いこと。
後半は、古着をキーワードに分析。昔から一定程度古着は、流行った気がするが、移住と古着がパラレルであるらしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年6月9日
読了日 : 2024年6月9日
本棚登録日 : 2024年4月4日

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