ふらっと読んでみた割には、今なお弁護士という職業を縁遠いものと思いつつも、社会の課題としてどう向き合うべきかという点で一つの参照点になった。
具体的な民事・刑事等の弁護士役割(ドラマなどで描かれる)とは離れて、そもそも弁護士が活躍する領野と必要性を勘案したうえで、過疎地医療といった眼前の問題と同様に弁護士の不足が大きな社会問題となり得るということに得心がいった。日米における弁護士の立ち位置といった彼我の違いなどもわかりやすい。

2025年12月6日

読書状況 読み終わった [2025年12月6日]

イラストはページ内のものも含めてて可愛らしく、説明力がある。鳥類学者の川上氏の文章を思い出させるような(そこまではおちゃらけてないか?)くだけた文章で、今となっては学会での称賛や期待の対象であろう筆者の艱難辛苦の部分なども開示されており、その中で地道な労力と理論を支える発想力とった科学者の模範的な像が語られている。

2025年12月6日

読書状況 読み終わった [2025年12月6日]

カードゲームの個別具体的な事象というよりかは、行動経済学などをベースとした考えをまとめたもの。筆者も述べる通り、ルールに則って勝敗を決するゲームの類のなかで、根本的な試行の筋道を証明立てるという試行は、エンタメ性とのい背反もあってカードゲームで触れられる機会は確かに少なく、だからこそこの本のタイトルが特異に見えるのかもしれない。内容自体は、行動経済学や心理学の触りをブラッシュアップした感じ。

2025年12月6日

読書状況 読み終わった [2025年12月6日]
カテゴリ 05 学習・教育

なるほど文化心理学とはこういった領野かと思いつつも、文化人類学の一要素といった感触でもある。文化が違えば心も違う、という本書のテーゼ自体は現代にあってはさもありなんであるが、筆者の長年月の研究成果がその一助となって、我々の感覚が更新されてきたのもまた事実であろう。

2025年11月29日

読書状況 読み終わった [2025年11月29日]

往々にして犯罪史は読み物として優れた題材だと思う。啓蒙活動やそれに類する犯罪対策の研究に比べると、実地の取材に基づいた専門分野のライターによる筆致は淡々としていながら社会の暗部を如実に提示してくれる。この方の活動の広げ方などは夏原武みたいな感じだろうか。

2025年11月29日

ビール産業の概要や、クラフトビールの歴史の繙きといった点ではコンパクトにまとまっている。実践パートや社会を通じた理念のようなものは、響く人には響くか。

2025年11月29日

読書状況 読み終わった [2025年11月29日]

労作。新書形式とシンプルなタイトルからは、ある程度広く浅く問題を紹介する類かと思いきや、おそらくは相当数の事例が潜むであろう、過疎自治体を食い物にする地獄絵図の一端を根気強く追いかけている。未読だが『対馬の海に沈む』の読後感もこんな感じだろうかと思いつつ、公金をないがしろにする本問題のほうが読む動機としては強い。

2025年11月29日

読書状況 読み終わった [2025年11月29日]

インタビュー形式で読みやすい。奥山氏がラジオ等で述べていた内容の補強といった感じ。「認知戦」の認知とよぶべきもの以上の国家的な対応は、左右の論陣の中で果たして進行するのだろうか。

2025年11月29日

読書状況 読み終わった [2025年11月29日]

蔵書問題の属人的な話は、界隈の他の作家のなどでいくらか散見し琴線に触れる経験も多い。
そういったなかで紀田氏については言及される側としてのみ触れていたばかりで、改めて著書を拝読すると、10年近く前のもので年齢等を考えるといくらか古さがありそうなものだが、蔵書問題というものに古今の較差は感じることも少なく、あるいは出版点数の増加や蔵書空間の問題などの逼迫具合でいうとますます問題は現在的に進行しているのかもしれない。
文体にも古臭さが感じられないのが意外であった。

2025年11月8日

読み終えてみると岩波新書っぽいなという硬めの印象ではあるが、イノベーション理論のシュンペーターの議論などに一定程度の興味があれば、その延長上の実践的な経営学・マケティングの造作に迫る内容は新書としてはありがたい。これ以上専門的な領野に踏み入れると頭が痛くなりそうではあるが、分野への興味が啓かれたという意味では収穫があった。

2025年11月8日

読書状況 読み終わった [2025年11月8日]

怪談話や霊現象の逸話などを広く渉猟していて、サブカルチャー的な興趣を満たしつつも、脳科学の専門家の知見も適宜挿入されている。
ハラリのサピエンス全史で述べられた認知革命のくだりが、高次機能障害の道具使用の事例を通して如実に実感できたり。

2025年11月8日

読書状況 読み終わった [2025年11月8日]

ニッチな歴史から文化を概観するという試みは好みのもの。それなしの紙幅で淡々と歴史的解明が行われているが、確かにそうだよなという納得感が勝って、驚きのようなものはそこまででもなかった。

2025年11月8日

読書状況 読み終わった [2025年11月8日]

ビジネス本ライクなタイトルの割には、ハウツー的ではない資本主義論として楽しめた。橘玲などが好みなら。

2025年11月8日

読書状況 読み終わった [2025年11月8日]

戦争とメディアの関係性といえば佐藤卓己のメディア論など自分にとって興味の湧くものが多い中で、8月ジャーナリズムといえばと手繰ってみるとラジオ出演などで記憶にあった『常夏記者』氏のものと気づく。
岩波ブックレットのページ数もあって、テーマとしては広大な上記の議論にまで至るというよりかは、筆者のライフワークとしての8月ジャーナリズムについて絞った内容であるが、個人的にはそういった属人的部分に興趣が感じられて満足。

2025年11月7日

読書状況 読み終わった [2025年11月7日]

前半パートは苦手な生物のテキストといった感じで、これを覚える専門家は大変だなと思わされる。後半の実践部分などは、割と身近な題材もあって一つの参考として。

2025年11月7日

読書状況 読み終わった [2025年11月7日]

装幀以外の創作活動も旺盛な姿勢はうらやましい限り。ちくまプリマーの装幀はシンプルな印象があるが、並置して眺めると違った感想を得られる。装幀自体の話も、どこかふわりとした空気感がありながら芯の存在も感じられる。

2025年11月7日

読書状況 読み終わった [2025年11月7日]

かいつまんでいえばサントリーの「やってみなはれ」のようなスタンスについてということに落ち着く気もするが、科学的記述の過多具合が読者層をどこに向けているのか不鮮明に感じたり、果たして挑戦的な取り組みを好意的に捉えれらるのも一定程度の運が絡んだうえでの結果論ではないかと訝しむ。青色LEDの訴訟問題も一応触れた程度で後半部までスルーに近い形など疑問だった。

2025年11月7日

読書状況 読み終わった [2025年11月7日]

資本主義を無批判に首肯するでもないが、改めて本書の流れを辿ってみると、加速主義的な解決策を用いたうえで果たして人類がどうなるのかというスタンスになるのかという気もする。テーゼは大胆だが、議論の理路はしっかりと固められている。

2025年10月18日

読書状況 読み終わった [2025年10月18日]

政治哲学とはそもそもなんであるか、という点ではわかりやすいのはサンデルが取り上げたトロッコ問題などになるだろうが、具体的に突き詰めていくと我々の行動全般に及ぶものとも言える。種々の小説などを導入要素に、政治哲学の本筋を追う議論は、新書として程よい噛み応えがある。再読。

2025年10月18日

読書状況 読み終わった [2025年10月18日]

『批評理論入門』でのフランケンシュタインの扱い方の実践といった感じ。視点の多様性とともに、参照する作品も幅広くテーマに寄り添ったものとなっている。

2025年10月18日

読書状況 読み終わった [2025年10月18日]

イタリア文化や食の話に興味があるにせよ、現地を訪れるほどではない人間からすると固有名詞の多さが気にはなる。
窮地にある農産業の今後という点で、アグリツーリズムという方策は理想論的にも見えるが、観光立国を目指す我が国においても一定程度の蓋然性のある施策なのかもしれない。食の先進国という意味では、歴史のある農業国において、ハイテクノロジー以外の方途はこういった形であることがしれた。

2025年10月18日

読書状況 読み終わった [2025年10月18日]

戦後80年ということもあって総括としての話題性は今なお健在のアジア・太平洋戦争に関して、いくらか焦点が絞られていた筆者のこれまでの著作と比べても概観的に論を繋いでいる。
日本が突入した戦争の時期的な定義とそれに絡まるイデオロギー。歴史というifの存在しない事象へのそれでもという反実仮想。戦時下に直接・間接的に交わった国々における感覚と、そもそも現代日本において確立されずじまいの総合的な評価。一連の流れを追うと、今なおこの込み入った歴史哲学的な問題の解消は残された国家の課題であると見えてくる。

2025年10月11日

読書状況 読み終わった [2025年10月11日]

文字通り本書を立ち読みした際は、章立てなどがそれほど魅力的に思えす『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』に手を伸ばす形になったわけだが、
立ち読みを通した出版文化の変遷に関して、同著者の『調べる技術』での知識を活かした充実した成果がまとめられていると思えた。リアルタイム性のある出版文化史のような妙味は少ないが、歴史学に習った実証的な新書としてまとまっている。

2025年10月4日

読書状況 読み終わった [2025年10月4日]

現代思想チックな語りとテーマは大いに興味を引かれるものの割に、読後感がしっくりこない。ギャンブルの話題などはとっつきやすかったが、個人的な感性として合わないのかも。

2025年10月4日

読書状況 読み終わった [2025年10月4日]
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