回転ドアは、順番に (ちくま文庫)

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本棚登録 : 912
レビュー : 100
著者 :
けろ姫さん 大人の必読書!   読み終わった 

この本はNHKドラマ「この声を君に」に登場した。

発熱中の麻生久美子(朗読教室の先生)が
堅物の竹野内豊(大学の数学教師)に
この本を読んで、と言う。
本に掲載された艶めかしい短歌の数々を
すっかり覚えている彼女。
おろおろするばかりの彼。

頑なに男性を拒む彼女と、不器用すぎる彼は
恋愛への扉の前で行ったり来たりしている。
にも関わらず彼女は、熱のせいもあって
まるで彼を誘うようにつぶやく。

隕石で手をあたためていましたが
こぼれてしまう これはなんなの

(ちくま文庫「回転ドアは、順番に」P60
 出版社: 筑摩書房
 ISBN-10: 4480423885
 ISBN-13: 978-4480423887)

何なんでしょう。このエロス。
とろりとした透明の液体に落とされたような
不思議な感覚があまりに印象的で
即 読んでみた。

裏表紙に
「ある男女が ある春の日に出会い
ある春の日に別れるまでの恋愛問答歌」
と書いてあって、はじめは
著者である歌人の穂村弘さんと東直子さんが
本当に恋愛関係にあったのかと思ったが
そうではなく、お二方が純粋に創作した
恋愛詩歌の往復メールをまとめたものなのであった。

子猫のように言葉と文字をころがし
ジャグラーのようにぽんぽんと宙に放り投げる才能が
激しくうらやましい。
私も短歌やってみたい…と少し思った。

人は恋をすると 多かれ少なかれ
ふにゃふにゃのよれよれになるわけだが
現在熱愛中の人がこの本を読んだら
どんな反応をするだろう。
?の顔でスルーするのか 身もだえするのか
こっそりのぞいてみたい。

レビュー投稿日
2017年11月26日
読了日
2017年11月26日
本棚登録日
2017年11月26日
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