- 疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)
- 内田樹
- KADOKAWA / 2007年9月25日発売
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うちださん、優しい。
さっきのナシね。って言える人間、認められる社会。いいですね。
2014年3月25日
- 1973年のピンボール (講談社文庫 む 6-2)
- 村上春樹
- 講談社 / -
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わけがわからない、と言ってしまえばそれまでなんだけど、きっと何か意味があるんだろうという気にさせて、引き込んでしばらく抜け出させない。
そんな不思議な魅力があるのが村上さんの文体とストーリー。本作は特に顕著。
風の歌〜よりは幾分読みやすいかな。
2014年3月1日
- グレート・ギャツビー (新潮文庫)
- フィツジェラルド
- 新潮社 / 1989年5月20日発売
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このあと映画を見た。それでやっと整理できた。僕にはわかりにくい文章だった。
2014年3月1日
- カシオペアの丘で(下) (講談社文庫)
- 重松清
- 講談社 / 2010年4月15日発売
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ユウちゃんの話は明るくて正直で。
シュンの家族のふれあいは悲しくて温かくて。
その二つでとても泣けました。
よくある題材だけど、決してチープではありません。お涙頂戴でもない。人間の良さも弱さも描いた丁寧なお話。
2013年11月13日
- アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫 1)
- ダニエル・キイス
- 早川書房 / 1999年10月1日発売
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知識と感情。
「大人なる」ということはこれら二つをバランス良く発達させること。
それを生々しく示唆してくれる作品。
ラストのニーマー教授への言葉は純粋すぎて少し辛かった。
2013年11月2日
- 飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)
- ケストナー
- 光文社 / 2006年9月7日発売
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前書きでぐっと掴まれ、中身はどこかほほえましく、ちょっぴり悲しく読むことができました。
賢さと勇気か…単純明快だけどそれだけにシビアだね、ケストナーさん。
2013年10月23日
- 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)
- 中島らも
- 集英社 / 1997年8月20日発売
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いわゆる普通の生き方とは随分違う生き方をしてきたらもさんだけれども、端々に誰しもがあぁわかるなって思える思いや言葉があって、それが切なくて優しい。
2013年10月16日
- 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
- 村上春樹
- 新潮社 / 2005年2月28日発売
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下巻はなかたさんほしのくんの章がほほえましかったです。
2013年10月9日
- 文学部唯野教授 (岩波現代文庫 文芸 1)
- 筒井康隆
- 岩波書店 / 2000年1月14日発売
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いやおもしろかったな。
作品を書いた動機が、自分の作品をわけのわからない言葉で批評されたものだから腹が立って批評について勉強したのだとのこと。そしてそれをこのようなブラックユーモアな作品に仕上げたのだとのこと。
筒井先生、かっこいい。
もっといくつかこういう文芸批評についての本を読んどきたいな。そしたらオレにももっと分かるかな。
2013年9月24日
- 新装版 考えるヒント (文春文庫) (文春文庫 こ 1-8)
- 小林秀雄
- 文藝春秋 / 2004年8月3日発売
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まだ時期じゃなかったよう。
経験を積んでまたいつか。
2013年8月28日
- 燃えよ剣(上) (新潮文庫)
- 司馬遼太郎
- 新潮社 / 1972年6月1日発売
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総司の愛嬌がいいスパイス。
ここから新撰組の敗北から五稜郭まで、先が楽しみだ。
2013年8月16日
- 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫 ダ 1-2)
- ジャレド・ダイアモンド
- 草思社 / 2012年2月2日発売
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子供の「なんで?なんで?」の質問に真摯に向き合う、といったような本書。
最後の方は同じことの繰り返しのだったように思うけど、それってつまりあらゆる現象は数個の原因によるものだっていうことを示している。
他の本で読んだけど、「専門家とは、内輪のサロンで自分たちにしかわからない言葉やトピックで話す人では決してなく、自分たちの専門分野と他の専門分野とをコラボレートできる人のことだ」と。
それを実感した。それによればダイアモンド博士はまさに専門家で、学際の達人だ。
2013年8月16日
良作でした。
渋川春海の謙虚さと素直さが痛々しいほどで、
成功と失敗に本人も周りも一喜一憂。そんな様子が僕にはとにかくきれいで清々しかった。
一生懸命は美しいのだ。人を元気にいい気持ちにさせてくれる。これぞ、エンターテイメント小説。
2013年6月17日
レビュー見てみて、意外な否定的な意見の多さにアレっ?ってなった。
これって、結構な数の女の子のわがままで嫌な面を清々しく嫌味少なく描いてるいいお話だなって思ったんですがね。
本当はみんな共感してんじゃないかなぁ、でもそれを自覚したくないだけで。
僕としては、改めて男女の精神の違いを思い知らされた思いです。理解できないけど、だからこそ唸る。こんなん考えてんのかーたまらんなぁーって。
2013年6月11日
- 風の歌を聴け (講談社文庫)
- 村上春樹
- 講談社 / 2004年9月15日発売
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ここまで何も残らない作品も不思議です。それだけに、また手にとってしまいそうだ。
2013年10月23日
- 本は、これから (岩波新書)
- 池澤 夏樹
- 岩波書店 / 2010年11月20日発売
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電子書籍か紙の本か。
ではなく、読書を愛する多方面の専門家たちが、
読書という行為そのものについてを見つめ直し、綴っている本書。
興味深い意見がいっぱい。それを読むことのできる読者である我々は、幸せなのである。
2013年5月10日
街場シリーズは講義を収録しているとあって、各章で内田先生が乗ってきて熱く伝わってくるような部分があります。
その臨場感に読んでいて興奮します。
教育は皆が経験しているから、皆が口を出す。その割に人任せ。
そうではなく皆が喫緊の社会問題として、皆ができることをそれぞれでやっていくしか解決法はない。
このあたりを読んで、心からそう思いました。
2013年4月15日
- 桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)
- 坂口安吾
- 講談社 / 1989年4月3日発売
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坂口安吾はこんな歴史小説もかいていたのですね。
報道にも言えることで、
同じ人物を描いた作品を複数の作家からの視点から捉え直して自らの理解とする、
って大事ですね。
桜の森の満開の下が読みたくて買ったものですが思わぬ拾い物でした。
2013年4月12日
- 花のあと (文春文庫 ふ 1-23)
- 藤沢周平
- 文藝春秋 / 1989年3月10日発売
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短編集はそんなに得意じゃないけど、これも読み始めはあんまりノッてなかったけど、
この小説の時代に同化しだしたら、やっぱりおもしろかった。
毎度毎度の清々しい読後感。
旅の誘い、悪癖、そして表題作の花のあと、が良かった。
それにしても、藤沢さんのかく女性はなんとも色っぽくそそられます。きれいなひともそうでないひとも。
官能小説かいたらえらいことなりそう。
2013年3月30日
- 永遠の0 (講談社文庫)
- 百田尚樹
- 講談社 / 2009年7月15日発売
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とても売れている本。
そして、神風特攻隊についてかいた本。ということで、少なからず気にかかっていた本作品。
確かに自分にとって、ラスト近くからの畳みかけるような伏線回収は、なんだかそこまでしなくてもいいかなっていう少し冷めてしまった感はある。
姉の結婚話も個人的には不必要に感じた。
でもこの作品中にもあるように、戦争の実体験ついて語ることのできる世代が絶えてしまおうとしている今、こういった本が世間で注目されることの意義ははかり知れないと僕は思う。
ここに書かれていることは100%事実でないにしても、これをきっかけに僕らのような戦争を知らない世代に関心を抱かせ、他の戦争に関する書物に気を向かわせる。僕もそうだ。事実、そして当時を生きた人々の精神と。これらはやはり遠い昔のことになろうとも、この時代の日本は風化させるべきでない遺産なのだろう。良い面もそうでない面も。
第二次世界大戦を伝える導入書としてすごくいい本です。
2013年3月22日
- 高円寺純情商店街 (新潮文庫)
- ねじめ正一
- 新潮社 / 1992年4月28日発売
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これだけなんの変哲もないストーリーを、
なんともいえないキラキラした物語に仕立て上げる作者の凄さ。
元々詩人だというから納得。まるで匂いや湿気付きの映像をみているようでした。
あとがきの詩と小説での使う筋肉の違いをかいていたところが興味深かった。村上春樹の「走ることについて…」で書いてあったのと似ていた。
2013年3月16日
- 異邦人 (新潮文庫)
- カミュ
- 新潮社 / 1963年7月2日発売
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自分に正直に生きていくことは、難しく損もするし、人生すら狂わせることがある。
だから折り合いをつけて人は生きていくわけだけど。
これを大人じゃないとか、ましてや中2病だなんて浅薄な言葉でくくらないで欲しい。
人間である限り生きていく限り、嫌でもついて回る問題ですよね。
そういう感情に真っ向から向き合って文章表現するのってどんなに疲弊するだろう。
2013年3月2日
- TUGUMI(つぐみ) (中公文庫 よ 25-1)
- 吉本ばなな
- 中央公論新社 / 1992年3月1日発売
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自分にも経験があるが、命の終わりの見えている人の生き方っていうのは、激しく燃えるように見えるもの。もしくは感じるもの。
きっとつぐみはその分激しく奔放だったのだろうか。
そう思います。
きっと誰の周りにもこのつぐみに類する人がいて、読者はその人とつぐみを重ねて共感したり感情移入したりしたのではないだろうかと思う。
僕もそうでした。あのひとにそっくりだ…て、思いながら。
相変わらず、吉本ばななさんの文章はよんでいて鋭く心地よいです。
2013年2月21日