スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群! 日本SFのパイオニア星新一のショートショート集。表題作品をはじめ「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編。
「新潮社」内容紹介より

結末を想像させるような結論をはっきり書かない書き方はかえって怖さを助長する.たくさんの教訓が堅苦しくない物語を通して得られる.
これは若いうちに読んでおくべき本じゃないかと思う.

2019年8月10日

読書状況 読み終わった [2019年8月10日]
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読書状況 読みたい

道の先にあるものは未知だ。なにかがありそうな気がする。この予感が、人を心を温める。温かいことが、すなわち生きている証拠だ。したがって、行き着くことよりも、今歩いている状態にこそ価値がある。知識を得たことに価値があるのではなく、知ろうとする運動が、その人の価値を作っている。たとえば、人生という道だって、行き着く先は「死」なのだ。死ぬことがこの道を歩く目的、価値ではないことくらい、きっと誰でもわかっているだろう。
本文P.250 より

すごくシンプルな生き方をしている人なんだな、というのが読んだ後の印象.共感できるところ多数.道は未知だから面白い.我が道をゆくとき未知との遭遇を楽しめる自分でありたい.

2019年3月1日

読書状況 読み終わった [2019年3月1日]
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生殖に関する新しい医療技術。キョートで行われる国際会議の席上、ウォーカロン・メーカの連合組織WHITEは、人口増加に資する研究成果を発表しようとしていた。実用化されれば、多くの利権がWHITEにもたらされる。実行委員であるハギリは、発表を阻止するため、武力介入が行われるという情報を得るのだが。すべての生命への慈愛に満ちた予言。知性が導く受容の物語。
「講談社BOOK倶楽部」より

”人間らしさ”について考えることになった回.突拍子もないことをするのが人間、感情的に動くのが人間、恋をするのも人間.これ以外にも人間らしさを表すものがあるだろう.
魂は輪廻転生してまた蘇るとするならば、この体は借り物ということになる.借り物の体はロボットではダメなのか?有機物である必要がある?この小説で描かれたような世界がくるならば、”人間”の定義て何だろうなと思う.

p.227
彼女は、急に僕に近づき、抱きついてきた。もの凄く強く、両手で拘束された。

両手で拘束された、て.表現!甘くもなんともなさすぎる.こういうところがハギリ博士らしいと感じる.

2019年7月18日

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カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。乗客には、日本唯一のウォーカロン・メーカ、イシカワの社長ほか関係者が多数含まれていた。
時を同じくして、九州のアソにあるイシカワの開発施設が、武力集団に占拠された。膠着した事態を打開するため、情報局はウグイ、ハギリらを派遣する。知性が追懐する忘却と回帰の物語。
「講談社BOOK倶楽部」内容紹介より

話が進むにつれ、あり得る未来だなと思う.以前に他のシリーズで読んだ話とリンクしていて面白い.これに何の意味があるんだろうと思っていたことが、こういう意味があったんだなと納得する感じ.

2019年5月30日

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クローン。法律により禁じられている無性生殖による複製人間。
研究者のハギリは、ペガサスというスーパ・コンピュータからパリの万国博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを産む擬似受胎機能が搭載されていたのではないかという情報を得た。
彼らを捜してインドへ赴いたハギリは、自分の三人目の子供について不審を抱く富豪と出会う。知性が喝破する虚構の物語。
「講談社タイガ 内容紹介」より

人間とウォーカロンの違いがますますわからなくなる.合理的でない情動からくる行動をとるのは人間と思うけれども.

2019年2月6日

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いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた−−−−。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。
「徳間書店 内容紹介」より

いろんなテーマが入った素敵な作品.ちょと涙がこぼれた.
人って自分がやりたいことを自分で何かを選んでいくのが一番いいんだなと思う.それは年齢とか関係なく誰にとってもそう.それから、人が生きていくのは一人ではないんだなと改めて思った.精神的に子どもな時は、そんなことには気が付かないのだけれど、いろんな経験を経てやっぱり人は一人では生きていけないんだなと再確認する.
私は周りの人に感謝できているかな.原田マハさんの作品を読んでいつも思うのは、翻って自分はどうだろう、ということ.

2019年1月21日

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脳にそなわった「勘違い」する思考回路──「認知バイアス」の不思議な世界をクイズ形式で体感。
「講談社BOOK倶楽部」内容紹介より

脳というのは実にさまざまな勘違いをするものなのだなぁと改めて思った.脳は自分のいいように解釈するものだということが分かっていれば、今後選択何かを選択するときに、本当にそうかな?と立ち止まって考えるといい選択ができるのか、と思うが、、、じゃあ、最初に書いてあった直感で選んだ方が正しいことが多いというのは矛盾するのか?ということになる?
好きか嫌いかの判断と、正しいか正しくないかの判断をごちゃまぜにすると、上記のような矛盾に感じてしまうんだろうな.

2018年9月17日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2018年9月17日]
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締切の夜、書斎は険しく暗い。しかし一人ではない。開け放った窓に響くトラックのエンジン音や、本棚におさめたドイツ製のクレヨン……。何気ない物事がいのちを帯びて、わたしのペンを鼓舞し、触発する。わたしは今夜も、彼らに囲まれてペンを走らせる。――その書斎は、後に阪神大震災によって壊滅した。追憶の思い新たに、震災時の日記を併録する。
新潮社HPの内容紹介より

本当にいろんなものを破壊した地震だった.モノだけでなく、人の心の中にあるものも破壊した地震だった.
「触発される」ということについて、改めて考えたことはなかった.受け身的なことばだけれど、能動的な力がないと触発はされないのか.確かにそうだ.若いころに比べて触発されることがないならば、生命力が衰えているのかもしれない.日々のストレスは生命力を奪うものなのかもしれない.いろいろと触発されることの多い本書.触発されているということは、私の中にはまだ生命力があるのだろうか、などと考える.

2018年8月30日

読書状況 読み終わった
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脳と記憶に関する、目からウロコの集中対談。いわく、「『もの忘れは老化のせい』は間違い」「30歳を過ぎてから頭は爆発的によくなる」―。記憶を司る部位である「海馬」をめぐる脳科学者・池谷裕二のユニークな発想と実証を、縦横無尽に広げていく糸井重里の見事なアプローチ。脳に対する知的好奇心を満たしつつ、むしろオトナの読者に生きる力を与えてくれる、人間賛歌に満ちた科学書。
「BOOKデータベース」より

歳をとることは悪くない、と思える内容.
知らずのうちに自分にかけているストッパーを外してみたら面白い世界が待っているかもしれない!

2018年7月17日

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しをんさんの日常、こんなにすごいのか!
笑いの絶えない1冊.

2018年7月4日

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「もしかして、ある人に騙されてしまったかもしれないんです」上村恵子は、銀行員の鳥坂大介と結婚したはずだった。
鳥坂に求められるまま銀行口座を新設し、預金のすべてを振り込んだ。だが、彼は消えてしまった。預金と共に。鳥坂の捜索依頼を受けたSYアート&リサーチの小川令子は、彼がほかに二人の女性を騙していたことをつきとめる。だが、その鳥坂は死体となって発見された。事務所メンバの新たなる局面。Xシリーズ最終話!
「講談社BOOK倶楽部」内容紹介より

椙田さんは最後まで謎のままだったな.別のシリーズのどっかで出てるんだろうけど.
このシリーズ読んで印象的なのは、トリックとかミステリとかいう要素よりも、人の心模様の描写.共感する部分もしない部分もあって、でも、共感しなくても理解できるような形で表現してあるので、面白く読める.

2018年6月15日

読書状況 読み終わった [2018年6月15日]
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クラスメートの杉山が死に、僕の名前を彫り込んだプレートを遺していった。古い手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。不可解な事件に否応なく巻き込まれてゆく僕は、ある時期から自分の記憶に曖昧な部分があることに気づき始める。そして今度は、僕の目前で事件が―。
「BOOKデータベース」より

もえない
タイトルに意味は最後にわかる.
自分の中に潜む‘’感情‘’の正体というのは、わかりそうでわからない.つかんだと思ってもつかめていなかったりする.
だから、表に出てくる事象を積み重ねて、推測する.

このミステリ、読み終わって背筋が冷たくなった.

2018年6月3日

読書状況 読み終わった [2018年6月3日]
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生命への畏敬。20世紀の初めに生まれ、いち早くそのことに気づき、行動した女性がいた。これは、優れた科学者であり、文筆家であった彼女の残した多くの埋没原稿と書簡でつづる、現代エコロジーの原点ともいうべきひとりの人間の偉大な精神史である。名著『沈黙の春』を生んだレイチェル・カーソンの未公表原稿集。
「BOOKデータベース」より

2018年6月13日

読書状況 読み終わった [2018年6月13日]
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旧幕臣の娘である去場安は、岩倉使節団の留学生として渡米した。帰国後、日本にも女子教育を広めたいと理想に燃える安のもとに、伊藤博文から手紙が届く。「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女」が青森県弘前の名家にいるという。明治二十年、教育係として招かれた安はその少女、介良れんに出会った。使用人たちに「けものの子」のように扱われ、暗い蔵に閉じ込められていたが、れんは強烈な光を放っていた。彼女に眠っている才能をなんとしても開花させたい。使命感に駆られた安は「最初の授業」を行う。ふたりの長い闘いが始まった―。
「BOOKデータベース」より

日本版ヘレンケラー.
展開は分かっている、けれど、一つひとつに込められた気持ちは、普遍のものであると思う.
困難に向き合う心に、感動する.

2018年5月28日

読書状況 読み終わった [2018年5月28日]
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自分がテニスを始めるきっかけになったマンガ.
すごく純粋にテニスが大好きな人に非常におススメ.
オススメテニスマンガの検索に出てこないのが悲しい.

2018年5月19日

読書状況 読み終わった [2018年5月19日]
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イマン。「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれる軍事用AI。電子空間でデボラらの対立勢力と通信の形跡があったイマンの解析に協力するため、ハギリはエジプトに赴く。だが遺跡の地下深くに設置されたイマンには、外部との通信手段はなかった。一方、蘇生に成功したナクチュの冷凍遺体が行方不明に。意識が戻らない「彼」を誘拐する理由とは。知性が抽出する輪環の物語。
「講談社BOOK倶楽部」より

いろんなところにつながる話.やっぱりこれまでの作品を読んでおくと2倍も3倍も楽しめる.早く続きが読みたくなる.

2018年12月15日

読書状況 読み終わった [2018年12月15日]
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”退屈すること”を何よりも嫌う少年、石井将也.
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ.
彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた.
しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう.
やがて五年の時を経て、別々の高校で高校生へと成長したふたり.
”ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元へ訪れる.
これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして、自分を受け入れようとする物語ーー
「映画「聲の形」公式HPあらすじ」より

耳が聞こえないということが異質であると認識されるのはいつなのだろう.聞こえないというだけでなく、見えないとかを個性でなく異質であるととらえるのはいつからだろう.
こういう映画が自分のアイデンティティを形成する過程について考える機会になるのかもしれないなー.

2018年1月3日

読書状況 観終わった [2018年1月3日]
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誰も知らない、ゴッホの真実。 天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。 二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。 1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。
「幻冬舎作品紹介」より

偉大な芸術家、の前に一人の人の兄、一人の苦悩する人という描き方に、この本を読んでよかったなと思う.
精神を患ってなお、描き続けざるをえないほどの魂の叫びは見るものを魅了するものだのだなと思う.翻って、我が身はどうだろうか.それほどまでに魂を傾ける何かを自分の中に見つけられているだろうかと自問する.

2018年8月19日

読書状況 読み終わった [2018年8月19日]
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広告代理店で働く藤井ミナミ、華やかな響きとは裏腹に地味な作業に没頭し、連日連夜、残業・徹夜・休日出勤。広告業界を舞台に、「働く女子」の仕事、恋愛、友情、人生を描く。
「Wikipedia あらすじ」より

いろいろ名言が出てます.働くということに関しては男も女もないと思うけど、それでもやっぱり女性が働くということ、女性ならではの働き方みたいなものがよく出ているのかなと思います.紙漫画は2004年に出ているみたいなので、今よりももっとキャリアウーマンの肩身が狭くて(今もか?)、でも、なんかいいなぁと思えるような内容です.主人公の仕事の仕方や人生を見ていると、業界のせいかもしれませんがジェットコースターのようです(笑 激しい.女性ならではのことばや悩みが、読んでいて共感したり面白いなあと思ったり感心したり開眼したり(笑、全く退屈しない内容でした.
ドラマになったようですけど、youtubeでちらと見た感じもう別物ですね.

2017年11月27日

読書状況 読み終わった [2017年11月27日]
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1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。
「シネマトゥディ」より

なぜにこんなにはやっているのかと思い、見てみる.
なるほど.画は超絶キレイでストーリーもテンポよく進む.見始めたら止まらない.
今どっちなのか、声の感じや動きで分かるようになっているし、冗長にならないようにさっと画面が切り替わる.すごい仕事だーというのが素直な感想.
内容もすごく印象に残る.自由な発想、感覚的な世界、田舎と都会の対比.いろんな場所に住む中高生に刺激を与えたに違いない.

2017年8月28日

読書状況 観終わった [2017年8月28日]
カテゴリ DVD
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