朝からとんでもなく重たい本を読んでしまいました。
図書館で見かけて借りた本です。
やまゆり園での事件に関する本です。当初この事件が起こった時、「どうか犯人に精神科通院歴がありませんように。」「どうか犯人に精神疾患がありませんように」と願いました。お亡くなりになられた人もいるのに、その方を悼む前に私は自分勝手にもそう考えてしまったのです。
そしてしばらくたってから精神鑑定を受けパーソナリティ障害を持っていると診断されたのを読んでから私の思いは「私が加害者になってしまうのでは?」という恐怖へと変わりました。今回は優性思考からの障害者殺傷事件でしたが、違う形でも私は私の精神の病気のせいで誰かを傷つけるのではないかという事が怖くて怖くて仕方なかったのです。
この本で植松被告の考えや犯罪を犯す動機などが知れて良かったです。彼の思想は私とは相いれないものではありますが、介護の現場にいた彼がどうして?と思っていたので本書にあった「粗相を他のを掃除していたら上から見下された」というのがとても胸に刺さりました。
私たちと同じように意思表示のできない障碍者たちにもそれぞれ思いがあり伝えたいと思っているという事、誰もが誰かの大事な人で家族がいるという事をあたりまえのことながら実感しました。
私のいとこにも二人重度の障害を持った人がいます。施設で暮らしていますが幸せであってほしいと願います。二度とこのような事件が起こらないように。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2020年3月11日
- 読了日 : 2020年3月11日
- 本棚登録日 : 2020年3月11日
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