再読。東大生コンパ死亡事件で両親が一緒にいたサークルの人間に慰謝料を求めていた会見をみて、「償いなさい」だなと思いだした。どんな影響を受けるのか認識しているのだろうか。責めることは簡単だ。赦すこと、なぜできないのだろう。放置した?飲ませた?その前に自己責任はないのか?
空気のきれいな町に製作所ができて、都会から垢抜けた人たちが入ってくる。エミリ家族もその中にいた。
紗英、真紀、晶子、由佳とともにエミリが8月14日休み中の学校でバレーボールのパスをして遊んでいた。そこに現れた男性によってエミリが殺されてしまう。
犯人は見つからず、エミリの母に時効まで犯人を見つけなさい、償いなさい。それができなければ復讐すると言われた4人。4人の人生に強く影響していくエミリの母の言葉。心に傷を負った4人はそれぞれ男性を殺してしまう。エミリの母の復讐か。4人に何か罪があったのか。一番罪深い人はエミリの母じゃないか。
小説の中ではそうわかることなのに、なぜ現実では赦せないのか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
湊かなえ
- 感想投稿日 : 2015年7月26日
- 読了日 : 2015年7月26日
- 本棚登録日 : 2015年7月26日
みんなの感想をみる