穴 (新潮文庫)

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本棚登録 : 267
レビュー : 42
著者 :
氷留谷 馨さん 幻想   読み終わった 

私は夫と都会に住んでいたが、夫の転勤で同じ県内だがかなり田舎の町に住むことになった。偶然夫の実家のある町で、義理の母の勧めで夫実家の隣にある借家に住むことになった。
実家には夫の両親と祖父が住んでいた。
数ヶ月後のある夏の日、仕事に出た義母に頼まれて離れたコンビニエンスストアに振り込みに行く。
しかし途中の川沿いの道で見慣れない黒い獣を見かけて追いかけ、河原近くにあいていた穴に落ちてしまうが、通りかかった近所の奥さんに助けられる。
コンビニエンスストアに着くと漫画を読んでいた何人もの小学生に絡まれてしまい、今度は「先生」と子供達に呼ばれる男性に助けられる。しかもその男性は、一人っ子のはずの夫の兄だった……。



著者の芥川賞受賞作。
どこまでが本当で、どこからが幻なのか。
とても文章が読みやすくてさらっと進むのだけれど、なんともいえない不穏な感じがぱらりぱらりと散見されて、妙に落ち着かない気分になっていきます。
この妙な感覚がずっと続いて落ちというか、最後の一文がある意味、ホラー。
はまり込んだ穴は、このことなのかな……人によってはホラーといは違うと感じられるかもしれないけれど。
背筋に張り付くような、この感じ、かなり好きです(^◇^;)
女性の方がこの感覚、分かりやすいかも。特に既婚者の。
やはり「工場」も読まないと、絶対に買いだわ。

レビュー投稿日
2016年11月12日
読了日
2016年11月9日
本棚登録日
2016年11月12日
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