先日、冒険活劇版の方のレビューを書いた際に、「マミヤくんは若かった頃、こんなだったのね」というようなことを書いたのですが、違うのですね!パラレルワールドだったとは!
少年マミヤくんをショタマミヤ、青年マミヤくんをシリアスマミヤと呼ぶそうです(笑)。そして私は、断然シリアスマミヤくん派。
ひとつめに収録されている「死者の宴」からして、もう。怪しく美しいマミヤ青年が、たばこを加えながら眉をひそめるなんて。ぞくぞくします。普段はホラーなんて読まないのに、夢幻紳士だけは特別なのよね、だって絵が芸術的で、ただのスプラッタじゃないもの。などとほざいていたら、「冥王星」のピエロに心底震えあがりました。あれは、怖い。まんまと夢に出てきました。
短編なので、話の展開がスピーディーなのと、一話一話の完成度が素晴らしい。何度読んでも楽しめます。つかみどろこのないミステリアスなマミヤ青年ですが、決してちゃらんぽらんではなくて、「言霊」で息を上らせながら犯人(という名称で良いのか)を追ったり、帽子の中の少女とゲームに興じたり。そんな一面が、彼をさらに魅力的にさせるのだから、ホラーとは違った意味で心臓に悪いです。
手に入れられて、本当に満足。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画(た行)
- 感想投稿日 : 2015年9月30日
- 読了日 : 2015年9月30日
- 本棚登録日 : 2015年9月30日
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