毒見師イレーナ (ハーパーBOOKS)

4.14
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本棚登録 : 514
レビュー : 64
三条司さん 和書(さ行)   読み終わった 

いやあ、何年ぶりでしょうか。続きが気になって、夢でも本の謎解きをした挙句飛び起きて、寝不足上等!と最後まで読みきったのは。
読み始めて数チャプター経ってから、意図的に盛り上がるところで場面切り替えというかチャプターを閉じて、「で、どうなるの?」と次のチャプターを読まざるをえない、という仕組みにしているのだな。と冷静に思っていたはずなのに。まんまと引っかかります。
ヴァレクにも、まんまとハマりました。これみよがしに青い瞳で、格闘技も剣も使えて、暗殺もできて、でも優しくて、どこか含みのある性格で。そんな見え見えなツンデレには引っかかりませんよ!と息巻いていたのに、いつのまにやら、ヴァレクがこんなこと言うのはきっと理由があるはず、ヴァレクが疑うってことは何かおかしいんだ、と完全にヴァレク教信者に。いやあ、最後のデレっぷりもすごかった。愛の証が、あれか。すごいな。
あえてマイナス点をあげるなら、イレーナが不安定です。なんというか、作者の好きにされているようで、ころころと意見が変わります。矛盾しまくった精神が人間だと言われればそれまでなのですが、それをフィクションに求めるひとはまあまあ少数派なのではないでしょうか。だからといって、あまりにカリカチュアなのもいただけませんが。
イレーナの境遇には同情するものの、イレーナという人物にはあまり感情移入できませんでした。どうにも甘ちゃんなイメージが払拭できず。
ヴァレクが全部持っていってしまった感は大いにありますが、アーリとジェンコの「最強の双子」(このネーミングが好きだ)にもほっとさせられます。
次巻に期待。

レビュー投稿日
2015年8月3日
読了日
2015年8月3日
本棚登録日
2015年8月3日
3
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