メモリーズ・コーナー DVD プレミアム・エディション

監督 : オドレイ・フーシェ 
出演 : デボラ・フランソワ  西島秀俊  阿部寛  フランソワ・パピニュ 
  • ポニーキャニオン
2.44
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本棚登録 : 42
感想 : 6
4

本当に偶然の偶然に見つけたこの作品。興奮して手に入れた割には(だって、西島さんがフランス語を喋っているから!)、長い間観る気にならずに放置しておいてましたが、漸く鑑賞。
テーマが難しいが故に落とし所がとてもデリケートで、案の定、ラストがいまいち。ただ、他のエンディングは思いつかなかったので、これがベストだったのかもしれないのですが、ベストではあれど、なんだかなあと。
阿部寛の英語はとても聞き取りやすかったし、西島さんのフランス語もとても美しく聞こえていました。もしかしたら、フランス語が流暢なひとにしてみればそうでもないのかもしれませんが、私はあれで大満足でした。
主役のデボラ・フランソワがなんだか、どうも……。精神的に不安定というよりも、無口でつっけんどんないけすかない女記者、という風にみえるし、通訳と揉めて「もういい、私だけでやるもん」的なことを言うところは、貴方のプロフェッショナリズムはどこに行ったのですかと問いたくなるくらいに幼稚。何のためにいるのか分からない男性フランス人記者は、都合の良い扱いを受け、あたかも存在しなかったかのように忘れ去られ。日本人勢も、あまりにも唐突すぎる展開で、台詞にどうも深みがない。
一番芯が通っていたのは、やはり阿部寛と西島秀俊のふたり。単純に、台詞量が多かったからでは、とも思えますが。
テーマが真摯な割に突っ込みどころ満載で(六甲山で明日、って何時か分からないのにどうやって待ち合わせるんだ!とか)、西島さんがフランス語を!という感動がなければもっと星を下げていたと思います。
ただ、フランス映画で日本人俳優を起用していて、尚かつ俳優陣がそこそこの演技を披露する脚本にしてきたのは好印象。ステレオタイプの日本人を演じさせられていないのは、とても良い。男性二人の撮り方が上手く(特に西島氏)、さてはカメラは西島さんに惚れたな?なんて邪推をしておりました。
もう一度、このテーマに違う側面からアプローチしてくれることを願います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 洋画(ヨーロッパ)
感想投稿日 : 2013年12月30日
読了日 : 2013年12月30日
本棚登録日 : 2013年12月30日

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