どこから行っても遠い町 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1905
レビュー : 210
著者 :
きこさん  未設定  読み終わった 

とても不思議な作品。

ひとつの町を舞台にした連作なため、他の章で登場する人物がひょっこり現れて交点は見えるけれど、決して一本にはまとまらない。

不思議な関係があっても、それがすべて明らかにされることはなく、最後まで読んでもくっきりとした輪郭は出てこない。

でも、人間ってそういうものなのかもしれない。

中の文章を借りるならば、自分の存在など何の決め手にもならないと思っていても、ただ生きてすれ違うだけで、人は他人に何かしらの影響を与えてしまうのかもしれない。
そして、そういう影響が重なり合って人間関係が、町がつくられているのかもしれない、と思った。

ぽろっと気になる文章が作品中に落っこちているので、それを拾うために立ち止まりながら読んでもおもしろかった。

レビュー投稿日
2011年12月12日
読了日
2011年12月11日
本棚登録日
2011年10月29日
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