新装版 推定無罪 (下) (文春文庫) (文春文庫 ト 1-12)

  • 文藝春秋 (2012年9月4日発売)
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本棚登録 : 234
感想 : 20
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いわゆるリーガルサスペンスが量産されるきっかけとなった作品。
一人称の主人公登場シーンでは、のちに自らが裁かれることとなる人物はすでに殺害されており、次第に明らかとなっていく動機や証拠の類いを、読者は物語の進行とともに検証する。
ここら辺りの描写が非常に巧みで、主人公含めて誰でも殺人者となり得るという状況がじっくりと作り出されていくさまは、見事と言うほかない。
真犯人の意外性は高いものではないが、人間の愛憎がどんな動機にも勝るのだという証左なのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ★ミステリー
感想投稿日 : 2014年9月7日
読了日 : 2014年9月7日
本棚登録日 : 2014年9月7日

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