ふたり静 切り絵図屋清七 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2011年6月10日発売)
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感想 : 15

長七郎江戸日記も良かったが、今回の切り絵図屋清七も、面白い。

橋回り同心の平七郎控えも、好きであった。

人生谷あり苦ありで、平々凡々とは、生涯を過ごせないように、小説でも、苦労しながら、育った清七郎が、武士を捨て、絵草子本屋の紀の字屋の清七となる。

3話からなるが、、切り絵図の製作にかかわっていく清七の姿と、心根は優しいのだが、羽目を外した与一郎と、巾着切りだった小平治の3人が醸し出していく これからの仕事ぶりが、楽しみである。

先日 飯田橋や神田ヘ行って来たばかりであるが、やはり、江戸時代の古地図を見て、散策したいものだと、思った。

そうそう、未届け人秋月伊織事件帖も好きな作品である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年9月4日
読了日 : 2017年9月4日
本棚登録日 : 2017年9月4日

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