昔から、お伽話は、大好きだった。
兄の為に、両親が、戦後購入した時は、箱入りの『少年少女世界文学全集』100巻は、相当高価であっただろうけど……
最後まで読んだのは、兄達より私だった。(笑)
その中でも、お伽話は、読みやすく、よく読んだものである。
世界の、慣習やしきたり、宗教など、日本の事でさえ、余り理解できていない時、色んな国の話は、深く、心に残っている。
この本は、そのお伽話に、ミステリーをプラスしての話であり、8人の作家が、描いている小説である。
「笛吹けば人が死ぬ」なんて、物語から、よくもこんな風に想像させる話になるものなのだと、感心させられる。
赤川次郎氏が、よく、題名に、昔の諺などをアレンジしたものが多いけど、やはり、直ぐに手にして、読みたくなる。
新装改題編、三十年余り前の本だと知ったけど、この年になると、1年は、アッと言う時間であり、三昔も、この間の如き……(笑)
北村薫氏を女性だと思いながら読み始めた時を思い出す。
最後に、今の時代と違って、女性の物の言い方が、書かれてあったけど、違和感なく、読んでいたのは、やはり、古い人間かも知れないと、自分の事を確認してしまった。
御笑味やご笑納という言葉は、よく手紙文で書いたけど、最後に『御笑読』と書かれていたのを見て、こんな言葉もあるのだと、笑ってしまった。
欲を言うと、活字が小さかった事だけど、この歳を重ねた者の月日と同様に 面白くて、アッというまに読んでしまった!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月9日
- 読了日 : 2024年3月9日
- 本棚登録日 : 2024年3月7日
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