真面目一筋の証券会社の財務部長が、思わぬところから脱税の道へ転落していく様を描いた経済小説。
自分の意志とは裏腹にどんどん深みに嵌っていく様はドキドキものです。
タックスヘイブンを使った脱税のからくりも分かりやすく、読みやすかったです。
「税金とは何か?」というテーマを読者一人一人に投げかけます。
「税金は『取られるもの』という発想から一歩進めて、一人ひとりの『社会参加』であるという意識を持つこと。そして、タックスペイヤーとしての自覚から、社会における厳しいチェック機能としての存在になることが求められるのではないか」(あとがきより)
正しく使われる税金なら、気持ちよく払うんだよな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2013年3月10日
- 読了日 : 2008年5月11日
- 本棚登録日 : 2013年3月10日
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