日本文学
読み終わった
2018-11-28T02:20:38+09:00
わかっていても泣いてしまう。
普遍的なメロドラマなのだが、読ませてしまう。
平易な文章で、鮮やかに情景を切り取り、人の心の機微を描くのは、難しい文章で書くことより難しいのではないだろうか。何より読みやすいし、物語への没入は深くなる。
妻を失った浪人の哀しみがしみじみ伝わってくる物語だ。
彼の心の隙間を埋めるかのように襲いかかるお家騒動。
それに巻き込まれながらも立ち向かう主人公とその朋友たちとの友情も熱い。
哀切なラストがいつまでも胸に残った。
- レビュー投稿日
- 2018年11月28日
- 読了日
- 2018年11月28日
- 本棚登録日
- 2018年11月28日