終点のあの子 (文春文庫)

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本棚登録 : 1933
レビュー : 239
著者 :
けんさん 日本文学   読み終わった 

僕は男だし、中高の時なんて、異性とまともに目を見て離すことすらできなかったので、女子高生たちの胸のうちなんてあまり考えてみたこともなかった。

物語に沿って読むなら、女子高生の友情のもろさやいじめに目が向くのだろうけれど、僕はちょっと違う文脈で読んだ。

キラキラ輝いているように見える女子高生達が心に抱える闇の深さだ。彼女たちは友達と連んでいたい、でもその実はその友人達と自分を比べて、自分が他より多少なりとも優れているということの確認のためにすぎないというところが、興味深かった。

オール読物新人賞を取った、「フォゲット・ミー・ノット・ブルー」よりも最後の作品「オイスター・ベイビー」が胸にしみた。とりわけクライマックスでは涙がこみあげてきた。

人は一人では生きられないということをあらためて感じさせる連作短編集だった。

レビュー投稿日
2014年7月19日
読了日
2014年7月19日
本棚登録日
2014年7月19日
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