
これだけの文章を読んでいると、40代にならないうちに亡くなってしまったのも不思議と納得してしまう。
文章が透明で純粋すぎるもの。
透明すぎて悲しいもの。
きっと現世でいきているのはつらかっただろう、と思わせてしまうくらいに。達観と希望と絶望と、一つ一つの話で、さまざまなものが垣間見えてしまう。
才能があっても健康で長生きしてる人ももちろん存在するけど、大半の人は才能や力と引き換えに、別のものをあらかじめ差し出しているように思う。それが例えば寿命であったり、人柄であったり周囲の環境であったり。
どこかで精算が行われてしまうんじゃないかなあ。
- レビュー投稿日
- 2012年10月25日
- 読了日
- 2012年10月25日
- 本棚登録日
- 2012年10月25日
『新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

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