日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書 764)

  • 筑摩書房 (2009年1月1日発売)
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感想 : 36
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昔「さよならは別れの言葉じゃなくて~♪再び逢うまでの遠い約束~♪」という歌があったけど、やっぱりさよならは別れの言葉なんだなあ、と思った。「再び会う」期待や祈りは込められていない。花は散る、人は死ぬ、諸行無常。「さらば」「さようであるならば」さようなら、なのだろう。いろんな人の死生観なども語られているが、特に十返舎一九の辞世の句、志賀直哉や吉田兼好が印象に残っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・人文系
感想投稿日 : 2018年3月15日
読了日 : 2018年3月15日
本棚登録日 : 2018年3月15日

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