p30
かつて人権派で死刑制度廃止運動をしていた弁護士の海老沢哲が、自身の娘をストーカーに殺されたのをきっかけに犯罪被害者の支援へと転向し、私的に風の会を立ち上げたと、そのスレッドには書かれていた。
p33
「馬鹿みたいに明るくしてねえとやってらんねえんだよ・・・」
返す言葉もなく、三知男は二、三度頷く。
p178
「生まれてすぐにやらな、親子になれへんからな」
お父さんは私に、そう教えてくれた。
p185
「だって・・・・・・答えを出すのって危なくない?誰かを傷つけてしまうかもしれない」
p194
「好きなものより、苦手なものが一緒っていう方が信用できるのかな」S字を抜けた隼太郎が、ストレートのコースを歩きながら呟く。「苦手なものはなかなか変わらない。でも、好きなものはすぐ変わっちゃうからかも?」
p291
皮肉なことに時間の制限がある今の方が、毎日一緒にいた頃よりもちゃんと話せる。
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- 感想投稿日 : 2023年8月18日
- 読了日 : 2023年8月18日
- 本棚登録日 : 2023年8月18日
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