新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫)

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レビュー : 295
著者 :
きのPさん 小説   読み終わった 

【あらすじ】
戦争が勃発した…。
世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国「清」と交戦状態に突入する。
陸軍少佐秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉真之も洋上に出撃した。
一方正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する


【内容まとめ】
1.日清戦争の詳細と、日露戦争勃発までの経路
2.現在軽視している中国は、日清戦争まではむしろ敬うべき存在であった
3.


【感想】
うーん・・・
世界史、特にヨーロッパ史を見直す必要がある。
何故こんなにも栄えているのか、いつから差がついたのかが単純に興味有り。

内容の感想として、主人公は好古・真之・正岡のみではなく、この時代のあらゆる人物に焦点が当てられている。
「竜馬がゆく」や「燃えよ剣」と異なり、東郷平八郎、伊藤博文などなど、明治時代の多数の人物にスポットが当てられる
だからなのか、話の脱線はえげつないほど多く、読むのに時間がかかってしまう・・・
好古や真之が一向に出てこない。笑
まぁこの方がより深くこの時代の事について詳しく分かり勉強になるが、もっと短縮できるのでは?と読んでて少し疲れてしまう。


【引用】
p27
・日清戦争とは、なにか?
「日清戦争は、天皇制日本の帝国主義による最初の植民地獲得戦争である。」
あるいは、
「朝鮮と中国に対し、長期に準備された天皇制国家の侵略政策の結末である。」

また、好古・真之コンビの成長が著しすぎてついて行けない。
好古はまだ分かるが、真之こんなにヤバかったっけ?
カッコイイけど、それまでの経緯が分からない。
昔からこんなに凄かったっけ?いつこんなに成長したの?と、疑問に思う。

とまぁツッコミどころは満載だが、単純に物語としては面白い!!
日露戦争終結まであと6巻、物語の脱線具合も非常に見所ですな!


p41
・小村寿太郎
中国赴任の外交官
国外からはねずみ公使と軽視されていた。、
中国を深く観察し、分析したことで日清戦争勝利の大きな立役者となった。


p96
軍人になると、国家は彼にヨーロッパ風の騎兵の育成者として期待し、彼もそのような自分であるべく努力した。
彼は自己教育の結果、「豪傑」になったのであろう。
戦に勝つについてのあらゆる努力を惜しまなかったが、しかし彼自身の個人動作としてその右手で血刀を振るい、敵の肉を刺し、骨を断つようなことはひそかに避けようとしていたのではないか。
勇気あるいは固有のものではなく、彼の自己教育の所産であったように思われる。


p104
好古「戦は、たれにとっても怖い」
「そういう自然の怯えを押さえつけて悠々と仕事をさせてゆくものは義務感だけであり、この義務感こそ人間が動物とは異なる高貴な点だ。」


p164
清国を破った後の、伊東による清国への明治維新のすすめ
清国 丁汝昌の降伏時の人民・兵への配慮

昔の戦争の終わり方
毒殺した丁汝昌への敬意


p230~
・真之の考え方
物事の要点が何かを考える
不要不急のものは切り捨てるという大胆さ
得た知識を分解して自分で編成し直し、自分なりの原理原則を打ち立てる。


p396
『俺の一生の主眼はひとつだ』
好古は、自分の人生は簡単明瞭でありたいと思っている。

レビュー投稿日
2017年12月14日
読了日
2017年12月14日
本棚登録日
2017年12月14日
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