居酒屋の大家による、家飲みの流儀と作法開陳の書。
自宅でのひとり晩酌時、パック詰めのお惣菜を買って帰っても、それなりの器に移し替え、その合間に缶ビールを冷凍庫でさらに冷やし、グラスに丁寧に注いでプハ〜とする方にはいちいち納得、メモしとこ!と間違いなくなる一冊。
太田さんは、妻は仕事を持っているのだから、世話を焼かしてならないという考えの下、夫婦で食事するのは年に10回程度。
自宅から徒歩15分程の場所に職場を持ち、ランチは自炊、朝9時半〜夜9時まで過ごす。帰宅して入浴し、22時から晩酌がスタートする。
それは2部構成から成り、35cm×25cmの角盆に
酒と数品のアテが載る。その角盆内を『結界』と称し、周囲にティッシュペーパーや郵便物が散らかっていようが盆内は酒のアテが佇むだけにし、浄化に努めよと説く。
1部:ビール編
薄貼りのビアグラスに3回に分けてビールを注ぎ、
肉系のアテをつまむ。
2部:日本酒編
燗酒にし、漬けマグロや焼き海苔をつまみ、2時間かけて徐々に空っぽになっていく時間を愉しむべしと語る。
独酌にも然るべき道が存在することを知った一冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月6日
- 読了日 : 2023年6月6日
- 本棚登録日 : 2023年6月6日
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