神楽坂・茶粥の記 矢田津世子作品集 (講談社文芸文庫)

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  • 講談社 (2002年4月10日発売)
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感想 : 8
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整然とした美しい文章で語られる庶民の生活。まるで小津映画を観ているかのよう。『茶粥の記』の主人公は亡き夫から「粥ばば」と冗談でよばれていたほどの粥たき名人。なかでも「茶粥」は茶袋の入れかげんが非常に難しいそうな。粥を喜んでいた夫を思い出すシーンでしみじみ。

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感想投稿日 : 2007年2月22日
本棚登録日 : 2007年2月22日

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