新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

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本棚登録 : 9010
レビュー : 975
著者 :
毛玉さん ファンタジー   読み終わった 

あの名作の日本文学たちをモチーフに、森見登美彦が新たな物語を紡ぎ出す。
表題になっている『走れメロス』はいつもの阿呆大学生のノリで突っ走る抱腹絶倒の物語。
その他の四編は著者の和ホラーの方の才能も混じり合い、うすら怖い感じのお話になっている。

個人的に特にお気に入りなのは『山月記』と『桜の森の満開の下』。特に山月記は……原作もそうだが、若者を終えかかっている者にとっては胸が痛くてしょうがない。この二作品には著者の小説家としての懊悩が見え隠れするような気がする。
原作が名作すぎるので大まかな話の流れが面白いのは言うまでもない。が、よく名作を台無しにせず新しい物語を生み出したものだ。ちゃんと名作も自分の土俵に持ち込んで新たなものを創作する。なかなかできることではない。
……まあ、『走れメロス』は……太宰ファンはキレるかもしれない。私は大好きだけれども。

レビュー投稿日
2018年1月5日
読了日
-
本棚登録日
2018年1月5日
4
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