心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

3.97
  • (1082)
  • (1462)
  • (811)
  • (146)
  • (31)
本棚登録 : 8338
レビュー : 1470
著者 :
きりんさん  未設定  読み終わった 

サッカー日本代表キャプテン長谷部誠選手による自伝。自らの心を整えるために意識している56のトピックを、彼自身のエピソードを交え紹介しています。形式上時系列に完全に沿っているわけではないですが、グループ立てて順序良く語られるため、混乱すること無く読みやすいです。

渦中のマガト監督とのエピソードが面白い。フィジカルを重視し、ハードな練習をチームに課し鬼軍曹と恐れられていたマガト。2009年に一度ヴォルフスブルクを去った彼について長谷部選手は、「素晴らしい監督だがもう二度とマガト監督の元ではやりたくない(笑)」などと語っています。その後再度チームに戻ってきたマガト監督。今年に入ってからずっとメディアは「横暴マガト監督と試合から干されてしまった気の毒な長谷部」という構図を報じていました。が!長谷部選手は試合に出れなかった期間も腐らず地道に練習していたと、この本を読んだ人ならわかることだと思います。

・愚痴で憂さ晴らしをするのは自分の問題点から逃げるのと同じ。愚痴を言わないようにすれば、自分の問題点と向き合える。
・恨みを貯金しても仕方がない。何かでリフレッシュして次に向かいリスタートした方が建設的。


また、物事には捉え方により二面性があるかと思いますが、彼はそれを自分の成長にとってプラスになる様解釈するのが上手い。

・ラスト10メートルをもうすぐゴールと意識するのではなく、マイゾーンとして自分が最もかっこ良く輝ける姿をイメージする
・自分の常識と違うものに出会った時、違和感を覚えて拒否反応を起こすのではなく、発想を広げるチャンスだと考える

一方で

・遅刻は何も生み出さない。相手の時間を奪っている。遅刻をする人を信頼できない。
・楽な方に流されると誰かが傷つく
・感謝の気持ちを忘れなければ、まわりがどんどんポジティブなエネルギーをくれる。周囲が助けてくれる。本当に感謝する気持ちがあれば、お世話になっている人に何かすることを面倒に思わないはずだ。
といった大変身に刺さるお話もありました。

長谷部選手は迷った時、亡くなった祖父を思い「じいちゃん、どうしようか」と語りかけるそうです。高校卒業時プロ入りか進学かを迷った際、周囲が反対する中ただ一人「男なら挑戦してみろ」と背中を押してくれた祖父。感謝と敬意を忘れない、実直な長谷部選手の性格を表すエピソードだと思いました。本田選手が白洲次郎を読むというこぼれ話に意外性を感じた。最後に本編中で特に心を打たれた彼の言葉を記します。

「自分が気がつかないだけで、日々の生活は頑張っている人々の姿であふれている
自分のことでいっぱいいっぱいにならずに、そういう姿に気付ける自分でありたい」

レビュー投稿日
2012年12月22日
読了日
2012年10月31日
本棚登録日
2012年12月22日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための5...』のレビューをもっとみる

『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする