土橋章宏の小説、6冊目。今年3月に出版された本との事。最新刊だけあって、今までの小説よりも緻密に丁寧に書かれている気がした。(今までの本はライトノベルのような軽さがあった。)
歴史ものではあるが、歴史小説好きには恋愛要素が現代的でちょっとしらける。テレビドラマのような感じ。
飢餓を救った代官の奮闘記。面白いし、感動的。
実話を著者特有の感動的なタッチで描いた小説。
実話なのでどうしようもないが、終わりがやるせない感じ。(ネタばれだが、「いも殿さま」は責任を取って切腹する。それが何とも日本人的、浪花節的な、なんとも言えないしんみりとした終わり方。悪くはないが、個人的には好きではない。特にキリスト者としては良くない死に方である。)
それゆえに星一つ減らした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2019読了
- 感想投稿日 : 2019年5月11日
- 読了日 : 2019年5月11日
- 本棚登録日 : 2019年5月9日
みんなの感想をみる