- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005007714
作品紹介・あらすじ
何がどこにあるかわからない、いつもモノ探しから始まる…そんな毎日を何とかしたいあなたへ贈る、かたづけ力アップのための一冊。すべて出す→分ける→選ぶ→収める、の順にやってみよう!四つのステップをやりきったある日、かたづけ力だけでなく、よりよく生きる知恵と力を身に付けた自分にも気付くはず!!
感想・レビュー・書評
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今まで読んだ片付け本は「とにかく物を捨てて量を減らす」というやり方がほとんどだったからか、「捨てることはまず考えず、選ぶ」というやり方が自分にとっては難しいと思った。でも選ぶって人生において本当に大事なことだよなー。
あとがきに、読者に対して「将来いずれ結婚したら云々」という一節がありうんざりした。結婚することが当然みたいなことは書かないでほしかった。ジュニア新書だからなおさら、中高生に対してこういう書き方はどうなんだろう。片付けはまず自分のために行うこと、それだけではだめなんでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大人にも十分役に立ちます。
そこら変にある「断捨離」や「人生がときめく」本よりも、わかりやすいです。
子ども向けだけあって、オールマイティーな感じ。
とりあえず、はじめよう!という気持ちになりました。 -
〇新書で「学校生活」を読む⑯
杉田明子・佐藤剛史『中高生のための「かたづけ」の本』(岩波ジュニア新書、2017〔第6刷〕)
・分 野:「学校生活」×「家庭科」
・目 次:
はじめに
序 章 「かたづけ力」を練習する前に
第1章 「かたづけ力」をつける
第2章 かたづけの方法Q&A――よくある事例から学ぶ
第3章 「かたづけ」ってなんだろう
終 章 社会に出ても役立つかたづけのチカラ
付 録 親子でかたづけ上手になろう!
あとがき1(佐藤剛史)
あとがき2(杉田明子)
・総 評
本書は、中高生を対象に“かたづけ力”を高めるための心構えや手順を解説した本です。著者の杉田さんは「収納デザイナー」として、これまで多くの個人・企業に指導を行ってきた実績のある人物です。
中学生になり、授業で使う教材やプリントが毎日のように配られ、さらには部活動で使う道具、あるいは趣味で買った物など……小学生の時と比べて、整理しなければならないモノが大量に増え、整理整頓に悩む生徒も多いでしょう。そんな悩める中高生に対して、著者は「出す→分ける→選ぶ→収める」という4ステップの「かたづけ術」を提案します。この本を読んで面白いなと思った点を、以下の3点にまとめます。
【POINT①】ステップ1・2:「出す」・「分ける」
かたづけは「何をどれだけ持っているかを知ること」から始まります。まずは「本棚1つ」でも「引き出し1つ」でも、かたづける!と決めた場所に入っているモノを全て出します。その上で「これ以上分け切れないというところ」まで種類別に分類します。そうすることで、自分が「何をどれだけ持っているか」を一目で把握できます。重要なのは、このステップでは「いらない」と思ったモノを“捨てない”ということです。まずは「いらないモノ」として分類することで、自分に不必要なモノがどれだけのスペースを占めていたのか、また、自分は何が捨てられないのかといった“クセ”を知ることができると著者は指摘します。
【POINT②】ステップ3:「選ぶ」
こうして、自分が「何をどれだけ持っているか」を認識できたら、次は「①好きなモノ/②生活に必要なモノ/③手放せるモノ/④迷うモノ」を“選ぶ”作業です。ここで重要なのは「不要なモノ」ではなく「自分の人生に本当に必要なモノ」を選ぶという意識です。かたづけの練習を繰り返す中で、自分が“本当に必要なモノ”の線引きを明確にしていくことが大事だと言います。また「④迷うモノ」については判断を保留し、種類ごとにまとめておきます。そうして「迷いのモノ」の総量を“見える”ようにした上で、自分の納得のいく答え(残す/捨てる)が出るまで“待つ”ことも大事だと著者は指摘します。
【POINT③】ステップ4:「収める」
自分にとって必要なモノを選べたら、最後は「収める」作業です。ここで重要なのは、お試しの時間=仮収納の時間を設けることです。その際に「分類を崩さない」「動線を考えて便利な場所に」を意識することが大事です。必要なモノだけで生活しているはずなのに部屋が乱れるとしたら、それは収納場所か収納用品に問題があります。分類を崩していなければ、気軽に収納場所や収納用品を変えることができます。しばらく生活して「散らからない!」という実感が得られたところで、収納場所を正式に決めれば、収納用品もモノ・場所に合わせた形で買うことができると著者は指摘します。
著者が繰り返し主張しているのは、“かたづけ力”とは「不要なモノを捨てる力」ではなく「必要なモノを選ぶ力」だという点です。そのために、自分の持っているモノの量を把握(=“見える化”)し、自分が使えるスペースと相談しながら「必要/不必要」のラインについて「自分の納得のいく答え」を探していくことが必要です。こうした“かたづけ力”が身に着くまでには「早い人で二カ月、平均して六カ月ほど」かかるとも著者は指摘していますが、そうして得た力は、まさに“一生モノ”のスキルと言えます。
小難しい話はさておき、まずは年末の大掃除を「出す→分ける→選ぶ→収める」の4ステップを意識して取り組んでみてはどうでしょうか?
(1466字) -
子どものために図書館から借りました。どこまで読んだかはわかりませんが、以前より机回りがきれいに片付けられています。
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単に捨ててモノをかたづけることだけでなく、モノ選ぶ力をつけることの方が重要だと教えられた。
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・いる、いらないに分けてから捨てる
・5S運動(整理、整頓、清掃、清潔、習慣) -
なぜ片付けをしなければならないか、の説明が長い。
イラストの担当している人がさが美の卒業生でびっくり! -
物を捨てるだけじゃなくて、考える事
同じことを繰り返さないように
著者の経歴が空港の荷物関係のお仕事とのこと
なかなか意外なお仕事です
そこで得られたスキルが生かされていて
深いところで参考になると思います
自分は、中高生ではないけれども
著者の伝えたいことを自分に生かしたいと思いました -
「かたづけ」なんかしくても生活に支障がないから大丈夫。確かにその通りかもしれません。この本は「かたづけ」をすると何がどうなるのか。そんな疑問に一つ一つ丁寧に答えてくれています。「かたづけ」をすることでスキルアップでき、人生が豊かになるのなら、試してみたくなりませんか。