幼少の頃の思い出は、美化するには容易であり葛藤を描くには複雑すぎる。
その中間で自身の幼少期を私小説化したのが本書にある三作である。
他者の経験にもかかわらず、どこか懐かしい感覚を否定できない。
いまだ自身にとっての世界の真理を知らず、これから自身を確立しようとするとば口に立つ者の瑞々しい感覚が懐かしいのだろう。
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- 感想投稿日 : 2019年9月16日
- 読了日 : 2019年9月14日
- 本棚登録日 : 2019年9月14日
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