ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

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本棚登録 : 1467
レビュー : 110
著者 :
kivuneさん  未設定  読み終わった 

きっかけは舞城。「九十九十九」を読んだが理解が及ばないためその解説本の感覚で手に取った。

近代性が失われた「大きな物語」不在の時代において、なぜ物語におけるキャラクター化が進行するのか。明治期の自然主義文学や戦後の手塚漫画などのキャッチボールから生まれたことが述べられる。文学や漫画の歴史に詳しくもないので、そんなものなのかなとも思う。

キャラクター化の進行とクローズアップにはきっと多面的な要素があると思う。商業的に成功するには、より理解しやすく、より簡潔でなければならないわけで、データベースから構築されるキャラクターのパターン化を通して読者に対して人格や性格の把握というある意味面倒な読み込みをパスさせているように思う。
また「大きな物語」がどんどん相対化される時代にあって、セカイそっちのけで話が進んだり物語がメタ化されてしまえば、キャラクターに比重を置いたり焦点を当てたりしたくなるのは作家として当然の帰結だとも思うし。

ループについて実作品を解説する項が多数あったが、近代を超えた理解のもとではニーチェの永劫回帰といい、時間が合理的な単線を流れないのはお決まりなのだろうか。

レビュー投稿日
2014年3月7日
読了日
2014年3月7日
本棚登録日
2014年3月6日
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