〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

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レビュー : 45
著者 :
kivuneさん  未設定  読み終わった 

大変に重要かつ素朴なことが二つ描かれている。
ひとつは、戦後思想は総じて各人の戦争体験に基づいているといこと。
もうひとつはその戦争体験について、本人の属するジェネレーションや戦争との関わり方の相違により、極めて多種多様であること。他者の戦争体験を無視するがごとく自説を振りかざす姿は、それだけ各人にとっての個人的な戦争体験がヘビーであったことの裏返しである。

本書は民主と愛国を対置するが、民主と民族へと読み替えたほうが分かり良いのでは。
本書で述べられていることは、敗戦後の民族の前に、天皇も軍部もアメリカも歴史も、時には国家すら相対化された事実ではないだろうか。

長らく民主と愛国を対置させてきたのは革新勢力と右翼勢力であるが、唯一民主と愛国を調和しえた勢力は広い意味での保守思想だったように感じた。

レビュー投稿日
2019年4月19日
読了日
2019年4月19日
本棚登録日
2019年4月19日
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